自分の死を願う・・・強い「希死念慮」を抱えながら生活する30代の男性は、これまで周りの友人などに何度も苦しさを打ち明けてきました。 しかし返ってきたのは、「おまえの性格やん」という言葉でした。 精神状態が不安定になる中、心療内科に電話で助けを求めましたが、電話口で告げられたのは『1ヵ月以上、予約の空きはない』という現実。その日のうちに十数カ所の医療機関に連絡を試みましたが、男性の話を聞いてくれる場所は見つかりませんでした。 命の危機を感じている人であっても、医療につながることができない現状が、今の日本社会にはあります。 医療・福祉などの制度が整えられていても、それらを利用するには予約や手続きといった行動が必要で、その行動を起こす気力を失った人たちから順に、“制度の外”へこぼれ落ちていきます。