金銭授受「一切ない」 要職歴任の実力者 逮捕の成松容疑者・八代市議汚職

2016年の熊本地震で大きな被害を受けた八代市役所の新庁舎建設を巡る汚職事件で、逮捕された成松由紀夫容疑者(54)は逮捕前の今年4月、時事通信の取材に応じ、業者からの金銭授受について「一切ない。論外だ」と否定していた。 成松容疑者は20年以上、八代市議を務め、議長や自民党市議団長も歴任。実力者として知られており、ある市議は「人心掌握についてかなりのやり手」と話す。 同市では庁舎建設を巡る不正疑惑が浮上しており、昨年12月から市議会調査特別委員会(百条委員会)で、成松容疑者らの関与などについて調査が続いている。 成松容疑者は今年4月に取材に応じた際、業者選定に関わる基準が贈賄側の準大手ゼネコン前田建設工業に有利だったとされる点について、「全くあずかり知らない話。魔女狩りに遭っている気分」と憤慨。同社からの金銭の授受についても「一切ない。(あったと)決めつけて言われているようで気分が良くない」と完全否定した。 市庁舎の建て替えは以前から検討されており、熊本地震で使用不能となったことを受け、当時の中村博生市長が推進していた。 成松容疑者は、新庁舎の建設促進特別委員会副委員長を務め、主導的に事業に関与。前田建設を含む共同企業体(JV)が唯一の応札者として事業を落札後の19年9月、市議会で「本市にとって過去に例のない大きな事業。何とか応札者もあり、一安心」と発言していた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加