21日、横浜市の住宅。 事件の指示役とみられる夫婦の自宅です。 そこへ。 (記者) 「栃木県警の捜査員が竹前容疑者夫婦の自宅へ家宅捜索に入る」 玄関をあけると。 すぐに段差があり…コメが見えます。 生後7か月の赤ちゃんと3人で暮らしていた竹前容疑者夫婦。 事件当日も、3人で行動していたのでしょうか。 5月14日栃木県上三川町の住宅で起きた強盗殺人事件。 狙われたのは地元で有名な資産家一家で住人の富山英子さんが殺害されました。 これまでに逮捕されたのは6人。 指示役とみられる竹前容疑者夫婦と、実行役とみられる高校生4人です。 捜査関係者によると、このうち、夫婦と高校生Bは事件前から接点があり… 夫婦がBに指示を出し、他の高校生を集めさせたとみられています。 その後、現場に向かったとみられる高校生たち。 こう供述しています。 (男性・吹き替え) 「当日に初めて被害者の家を狙うことを聞いた」 (別の高校生) 「夫婦から指示を受けていた“やらなければ家族や友達を殺す”などと言われた』 高校生らを脅し、実行させたのでしょうか。 これまで、少年4人のうち3人が住宅に押し入り、1人が見張り役とみられることがわかっていますが、その後の捜査関係者への取材で防犯カメラや現場に残された足跡などから押し入った3人が別々の経路で侵入したとみられることが新たにわかりました。 夫婦は、事件当時も高校生らとアプリで通話しながら、リアルタイムで指示を出していたとみられています。 そして警察が捜査を進めているのが、夫婦の上にいる可能性がある別の指示役の存在。 警察が事件の全容解明に向け、慎重に調べています。少年らを脅して犯行を指示したとみられる事件。 県内でも同様に“支配の構図”が浮かび上がった事件が。 (カメラマン) 「男を乗せた車が警察署をでます。これから検察庁に身柄が送られます」 22日送検されたのは、土方佑馬容疑者 33歳。 伊豆の国市の借家でペン型の拳銃2丁を所持した銃刀法違反などの疑いがもたれていますが実は5月1日にも、“殺人未遂”の疑いで逮捕されています。 土方容疑者は、すでに逮捕されている指定暴力団・住吉会系の組員、幸良満容疑者を中心とした“不良グループ”の一員。このグループはいわゆる“トクリュウ”の事件にも関与していたとみられています。 そのグループ内では… 幸良容疑者と土方容疑者を含む3人が沼津市内の山中でメンバーの20代の男性に暴行を加え全治4か月のけがをさせた疑いがもたれています。 「制裁」として暴行に及んだとみられるということです。 このように幸良容疑者が暴力や恐怖でメンバーを支配していたとみられます。 またグループが活動拠点にしていた、伊豆の国市の借家からは、ペン型の拳銃と実弾11発が押収され出入りしていたとみられる土方容疑者らメンバー5人が逮捕されました。 ペン型拳銃は、全長17センチ、22口径で県警は入手ルートなどを全容解明を進めています。 トクリュウとみられる事件は全国でも (近くにいた人) 「パトカーは覆面あわせて3台くらいですかね。警察もいてもめてるというかいろいろあった感じかなと」 東京で強盗の準備をした疑いで男2人が逮捕されました。 警視庁は、匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」による犯行とみています。 逮捕のきっかけは警視庁に入った「金塊狙いの強盗が起きる可能性がある」という情報。 (ディレクター) 「情報をうけて付近を警戒していたところこちらの事務所付近で不審な動きがあったということです」 21日、8人組の男が乗ったレンタカー2台が現れ、事務所を出入りする不審な行動をとる6人を発見。 警察官が声をかけたところ2人が警棒を持っていたということです。 逮捕された2人のほかにも少年を含む4人から詳しく事情を聞いています。 【スタジオ】 (徳増ないる キャスター) あらためて栃木県で起きた強盗殺人事件では、このように竹前容疑者らが事件前から接点のあった高校生、少年B、この高校生に他の少年らを集めさせたとみられています。 少年の一部は、「やらなければ家族や友達を殺す」などと言われたと供述しているということなんです。 若狭さん、少年たちを実行役にするこうした構図についてまずいかがでしょうか。 (若狭勝 コメンテーター) やはりですね、こういうグループが使いやすい自分の言うことを聞きやすい、あるいは囲む、縛るという形で拘束した形でいろいろ利用しやすいというところに目をつけてきたという感が私はします。 (徳増ないる キャスター) 利用しやすいということですが、津川さん。 (津川祥吾 コメンテーター) 私ちょっと気になるのがですね、実行犯が今回は全員少年、高校生ということですけれども高校生だってですね当然やっちゃいけないことは分かっていたはずじゃないかと言われるじゃないですか。 大人も含めて本来こうやってはいけないこと、悪はやらないというふうにブレーキがかかるんですが、そのブレーキが一時的にかかりにくくなる心理というのがあってそれは道徳的乖離というんですけれども、このバンデューラという心理学者が言っているんですが8つぐらいメカニズムがあるだろうと、そのうちの一つが責任の転換。 これ言い訳の話ではなくて心理の動きですけれども人に言われたからやったんだと、脅されたからやったんだとあるいは責任の分散、みんながやっているからやってしまう。 あるいはもうひとつ、結果の軽視というのがありまして大したこと起こらないよというようなものが8つぐらいあって、こういった心理が重なると人は本来罪悪感が発生するものがかかりにくくなる、発生しにくくなるというようなことが言われています。 若狭さんに伺いたいんですが、今回の事件でいうと特に少年たちは悪いことをやっちゃいけないと分かっていたはずなんですけれども結果の軽視、例えばこの指示役側からですね「君たちは少年なんだから重い罰を課せられないだろう」みたいなことを言われていたんじゃないかというようなこともありますが、少年だけども罰は十分に受けなきゃいけないと思うんです。 これいかがですか。 (若狭勝 コメンテーター) 確かにですね、少年法という法律のもとでは、成人だったら当然死刑が言い渡されるべきものが、16歳とか17歳の少年には死刑は言い渡すことができないと。 無期拘禁刑に減刑されるとかいうことで、軽く成人より扱われるというのはその通りなんですよね。 ただ今、津川さんがご指摘のようにいろんな形で少年らがこういう犯行に加担するんですけれど、犯罪心理としてこういう犯行現場においてはですね、エスカレートする。 つまり、そんなにやるつもりがなかったけれどいざ犯行現場においては周りの人間もやってる、自分だけ要するにあまりやってないと後で弱虫だとか言われるとか、いろんな心理のもとで加担しだす、それがお互いにエスカレートしていくと。 ただ、結果的には想像を絶するぐらいの相当な怪我とか、死に至るぐらいのことをやってたということはあると思います。 (徳増ないる キャスター) 一方で、県内で起きた事例についても見ていきたいんですが、21日逮捕されたグループがこちらです。 暴力団の組員、幸良容疑者を中心とした不良グループなんですが、このグループで見られたのが、幸良容疑者の意に反したメンバーへの制裁で支配していたということなんです。 メンバーの20代の男性に暴行を加えて怪我をさせた殺人未遂の疑いや、元メンバーから500万円を脅し取った恐喝の疑いなどで、一部メンバーが逮捕されています。 若狭さん、こちらも心理面になりますけど、暴力や恐怖で支配されていた。 本当にひどいですよね。 (若狭勝 コメンテーター) こういう共犯関係というのは、そうした脅迫めいたこととか、指示されて怖かったとかいうことで犯行に至るということは、これまでにもトクリュウだとかいうことじゃなくてもあったんですけれど、ただ最近はトクリュウ、トクリュウと言われているんですよね。 トクリュウって、視聴者の方はよく分からないことがあるかも分からないですけど要するに匿名・流動型グループって、要するに暴力団員やなんかは警察が暴力団名簿を持っているので、誰がそのメンバーかというのは分かるんですけど警察も把握できない。 要するに匿名、どこの誰だか分からない。 あるいは、こっちのグループに入っていたと思ったら、こっちのグループに移っちゃうとか流動するとか非常につかみにくいというのがこの匿名・流動型グループと言われているんですよね。 ところがですね、最近の傾向としては、こっちにいた人間がこっちに行っちゃうというとこの主催者、犯行の元になる主犯者的なものからすると縛りをかけたいと、自分たちの言うことを聞かせるために囲って縛りをかけたいというような心理が働いてくるんですよね。 だから、このような形で脅したり何とかして縛りをかけるということが、最近行われてきているんじゃないかと思います。 (徳増ないる キャスター) 私たちが身を守る方法、被害者にならない方法というのは、若狭さんはどう考えますか? (若狭勝 コメンテーター) これはですね金・物・人という観点から申し上げますと、ターゲットにならないためには金といって資産情報をやたらと人に話さない。 例えば、現金で高級車買ったよと誰かに話す。 飲み屋か何かで話した後、それが知れ渡ってやがてはトクリュウグループのところに情報が行ってしまう。 だから資産情報というのは、とにかくお金があってもなくても言わないということ。 それから、物というのは家の対策なんですけれど、やはりきちんと夏でも勝手口を開けて寝ないとかきちんと二重鍵をかけるということをしているだけでも、なかなか入りにくいというものの観点。 それから人というのはですね、お年寄りで一人暮らしの人がいますからそういう人たちに目をつけるということがあり得るので、やはり家族の人は親が一人暮らしや何かの場合は、きちんと見ているよというようなことを体制として整えるということが対策じゃないかと思います。 (徳増ないる キャスター) こうした3つのポイントについても、家族で話し合って、しっかり身を守るすべ、しっかり話し合っておきたいと思います。