兵庫の母娘刺殺事件 容疑者の男、警察に「人殺した」と話す いまだ行方分からず

兵庫県たつの市の民家で住人の田中澄恵さん(74)と次女の千尋さん(52)が殺害された事件で、千尋さんに対する殺人容疑で指名手配された住所、職業不詳の大山賢二容疑者(42)が事件発覚前に、兵庫県警の警察官に「人を殺した」と話していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。警察官は事件性を把握できず、現場付近まで送った後、容疑者の所在が分からなくなったという。 捜査関係者によると、16日夜、同県高砂市内の路上で寝ていた大山容疑者に警察官が職務質問したところ「人を殺した」と話したが、話が不明瞭なため事件性を把握できず、以前に大山容疑者が住んでいたという事件現場付近まで送ったという。その後、事件が発覚した19日には大山容疑者の所在が分からなくなっていた。 現場付近の防犯カメラには17日朝、路上をうろつく大山容疑者の姿が映っていたという。 県警は24日、千尋さんへの殺人容疑で大山容疑者の逮捕状を取り、全国に指名手配し公開捜査を始めたと発表。大山容疑者は約10年前に田中さん宅の隣に住んでいたというが、これまで2人との間でトラブルは確認されていないとしている。 県警によると、2人とも首などを複数回刺されており、司法解剖の結果、死因は澄恵さんが失血死、千尋さんが出血性ショックだった。いずれも13日ごろに死亡したとみられ、19日に警察官が2人の遺体を発見した。 凶器とみられる刃物は見つかっておらず、現場から持ち去られた可能性がある。遺体発見当時、玄関のドアは施錠されておらず、窓ガラスが割られた形跡などもなかった。

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