栃木県で起きた強盗殺人事件をめぐり、警察は29日に海外に逃亡した男を公開手配しました。 男は「カズ」と名乗っていて事件を主導したとみられています。 映像に映るのは、左手でスーツケースを引きながら、空港内を歩く男。 栃木県で起きた強盗殺人事件の主導役とみられ29日、栃木県警が公開手配した益田和彦容疑者(48)です。 この映像が撮影されたのは事件3日後の5月17日で、益田容疑者が成田空港から中国へ出国する際の姿を捉えたものです。 益田容疑者は半袖のシャツを着ていますが、右手は黒い布のようなもので手首まで覆われています。 歩きながら時折、顔を伏せ口元を手で隠すようなしぐさをしていました。 その後、中国から東南アジアへと逃亡したとみられる益田容疑者。 事件の中心人物の公開手配で捜査は新たな展開に。 5月14日、栃木・上三川町の住宅で住人の富山英子さん(69)が殺害された強盗殺人事件。 警察はこれまでに実行役の16歳の高校生4人、さらに指示役とみられる竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)の合わせて6人を強盗殺人の疑いで逮捕しています。 そして29日午後に公開手配された益田容疑者は海斗容疑者の以前からの知人で、妻の美結容疑者とも何らかのつながりがあったとみられています。 益田容疑者は秘匿性の高い通信アプリで「カズ」と名乗り、海斗容疑者に報酬を示したうえで「ルパンやる?」と、メッセージを送信。 参加を持ち掛け、事件を主導した中心人物とみられています。 この“ルパン”とは、窃盗を意味する隠語とみられていて、さらに益田容疑者は被害者の富山さん宅の場所や資産についての情報なども送信していたといいます。 また、益田容疑者は事件前、横浜市内のホームセンターで凶器のバールを購入していたことも分かっています。 警察は、益田容疑者が竹前容疑者夫婦に高額な報酬を提示し、事件を計画していたとみています。 そして、英子さんが殺害された強盗殺人事件の3日後の5月17日、海斗容疑者が韓国経由で逃亡しようとした羽田空港で身柄を確保され逮捕されました。 同じく17日、益田容疑者の姿は成田空港にありました。 この日に益田容疑者は中国に向け出国したことが確認されていて、その後、東南アジアに逃亡した可能性があるということです。 一方、今回の事件をめぐっては、逮捕された16歳の高校生の一部が「数百万円の報酬がもらえる予定だった」との趣旨の供述をしていることも分かりました。 しかし、実際には報酬を受け取っていなかったとみられています。 警察は、益田容疑者の逮捕状を取って行方を追うとともに、海外の関係機関とも連携し事件の全容解明を進めています。