警視庁が外国人を誤認逮捕 新デザインの在留カードを偽造と思い込み

警視庁は25日、職務質問したネパール人男性が提示した正規の在留カードを偽造品と誤認し、男性を誤って逮捕したと発表した。カードは今月14日の発行分から、色や文字の配置などが変更されていた。渋谷署員4人が、旧デザインと異なっていたことから、偽造品と思い込んだという。 カードはその後、正規のものとわかり、男性は逮捕から約1時間後に釈放された。 警視庁刑事総務課によると、逮捕に関わったのは、渋谷署刑事課、地域課の20~40代の署員4人。 25日午前10時10分ごろ、パトロール中の地域課員2人が、東京都渋谷区のハチ公前広場付近で歩いていた20代のネパール人男性2人の挙動を不審に思い、職務質問した。そのうち1人が提示した在留カードのデザインに見覚えがなく、偽造された疑いがあると判断。午前10時30分ごろ、応援で駆けつけた刑事課員2人も偽造品と判断し、男性を出入国管理法違反(偽造在留カード行使)の疑いで現行犯逮捕したという。 しかし、この在留カードは正規のものだった。出入国在留管理庁が6月14日以降に発行したカードは、文字の太さや配置のほか、色が変更されている。男性のカードも同日以降に発行されたもので、男性は「会社から渡された」と話していたが、課員らはデザインの変更について把握していなかったという。 男性を署に同行した後、他の署員からの指摘で、カードが正規のものだとわかった。午前11時半ごろに男性を釈放し、渋谷署員らは謝罪したという。 警視庁本部は、今月5~12日に、各署に複数回にわたって、カードのデザイン変更を通知していた。早川直敬・刑事総務課長は、署内での周知が徹底されていなかったとして、「(男性に対して)心からおわびを申し上げます。今後このような事案を発生させないよう指導を徹底する」と話した。(平川仁)

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