サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会でエジプトは、米西海岸シアトルでイランと対戦し、1-1で引き分けて初の決勝トーナメント進出を決めた。首都カイロではパブリックビューイング(PV)が行われたカフェや映画館にファンが詰めかけ、手に汗握る試合展開に一喜一憂した。 試合はエジプト時間27日午前6時(日本時間27日正午)から始まり、序盤にエジプトが先制。しかしすぐにイランが同点に追いつき、終了間際に再びシュートを決めた。カイロ・ザマレク地区のカフェでは、イランの「勝ち越し」にファンが頭を抱えたが、その後のオフサイド判定で得点が取り消されると、店員もガッツポーズで喜びを爆発させた。 エジプトは決勝トーナメント初戦で、オーストラリアと対戦する。ロイター通信によると、イランのPKを阻止したエジプトのGKモスタファ・ショベイル選手は「信じられない。歴史的な出来事だ」と喜びをあらわにし、「今日は勝利を祝うが、明日からはオーストラリアチームを研究する」と意気込んだ。 エジプトのW杯出場は、1934年の初出場から今大会で4回目。21日のニュージーランド戦では初の勝利を収め、歴史的な快挙に国中が熱狂に包まれた。一方で、一部の行き過ぎたファンが逮捕される事態も起きている。 地元メディアによると、ニュージーランド戦では、PV後に会場の座席を壊したとして10人が逮捕された。興奮した観客がビーズクッションを投げる様子がSNSで拡散され、批判が広がっていたという。 このPV会場の運営会社はその後、イラン戦で来場者の受け入れを停止すると発表した。【カイロ古川幸奈】