唇を縫われた状態で商店に駆け込み助けを求めた女性。前代未聞の猟奇的事件の犯人として逮捕されたのは、今年50歳になる櫻井政恵容疑者だった。息子2人と被害者姉妹と同居した「恐怖の館」で一体何が起きていたのか? ◇ 6月30日の昼下がり。県道沿いの商店に、マスク姿の女性が駆け込んだ。 〈助けてください〉 彼女は声を発さず、店員に紙を見せて110番通報を依頼する。マスクの下では唇が何者かによって縫い付けられており、一言も話せない状態だったのだ。 駆けつけた警察官に保護された女性は、事の顛末を少しずつ語り始めた。 「容疑者が怖くて、すぐには逃げられなかった……」 世にも奇妙な“口縫い”事件の深層に迫る――。 茨城県警が容疑者を逮捕したのは、通報から6日後のことだった。