相次ぐ不祥事受け、岩手県教委が防止対策 専門家と研修動画を作成へ

岩手県教育委員会は15日、専門家と連携した研修動画の作成などを盛り込んだ教職員の不祥事防止対策を発表した。昨年度に教職員の逮捕などが相次いだことを受けて4月に検討会議を設けて議論し、今回の予防策をまとめた。 会議はこれまでの研修や学校での取り組みについて「服務規律の周知や注意喚起にとどまり、職場環境や心理的な要因の分析にまで踏み込めていない」「(面談が)管理職個人のスキルに依存しており、効果的な指導や状況把握に至っていない可能性がある」などと指摘。研修用に、専門家の協力を得た動画や資料を作る。 具体的には、(1)不祥事に至りやすい心理や状況を知る動画(監修は犯罪社会学の専門家)(2)効果的な面談をするための管理職向けの動画(メンタルヘルスや心理学)(3)規範意識を深める動画(人権)(4)飲酒による脳への影響や、なぜ飲酒運転をしてしまうかを知る動画(飲料メーカー)。早いものは7月下旬から公開を始める見込み。 不祥事を起こした教職員から聞き取った当時の職場や家庭の状況、その後の影響をまとめた研修用資料も作る。 対策をまとめるさなか、10日には動物愛護法違反の疑いで、14日には不同意わいせつの疑いで県立高校の教職員が逮捕された。佐藤一男県教育長は「不祥事根絶に取り組む姿勢を示そうとしていた矢先にこうした事態に至ったことは誠に遺憾」と謝罪し、防止策を徹底していく考えを示した。 昨年度に盗撮や窃盗などの疑いで逮捕された教職員は過去最多だった2015年度と並ぶ6人。飲酒運転でも4人が摘発された。(浦島千佳)

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