奈良市月ケ瀬の山中で女性2人の遺体が見つかり、三重県警捜査1課は17日、このうち1人の遺体を捨てた疑いが強まったとして、奈良市法蓮町の会社員、今北享宏容疑者(37)を死体遺棄容疑で逮捕した。県警によると、2人は容疑者と交際していた三重県伊賀市内の無職の女性(44)と、大学生の娘(20)とみられる。今北容疑者は2人の遺体を捨てたことを認めているという。 逮捕容疑は今年2月ごろ、奈良市月ケ瀬尾山の名張川左岸に女性1人の遺体を遺棄したとされる。2人の遺体は川沿いの道路から約5メートル下の草むらで見つかり、別々にビニールシートにくるまれていた。県警は司法解剖し、死因や身元の確認を進める。 県警によると、母娘は2人暮らし。娘が通う大学が4月14日、県警伊賀署に行方不明だと相談した。5月13日には伊賀市から母親の安否が分からないと通報があり、県警が特別捜査本部を設置していた。 捜査の結果、母娘とも2月10日以降、行方が分からなくなっており、母親と交際していた今北容疑者の関与が浮上。今月14日から取り調べたところ、16日になって容疑を認め、遺棄現場へ案内したという。今北容疑者には妻がおり、母親とは不倫関係だったとみられる。 現場は奈良市の下水処理施設「尾山地区処理場」から西南西へ約200メートルの地点。【石本万象、長谷山寧音】