北中米共催ワールドカップ(W杯)を締めくくるスペイン代表とアルゼンチン代表の決勝戦は、スロベニアのスラヴコ・ヴィンチッチ主審が担当する。英紙「デイリー・メール」は、6年前に同氏が警察から事情聴取された過去があると報じた。 2020年5月、ヴィンチッチ氏はボスニア・ヘルツェゴビナで開かれていたパーティーで逮捕された後、警察により釈放されていたという。ボスニアの都市ビイェリナで開かれたビジネスランチに招かれたと主張しているが、その場で警察の摘発に巻き込まれ、売春組織のリーダーと警察がみていたティヤナ・マクシモビッチとともに逮捕された。翌年、マクシモビッチは国際的な売春勧誘の罪を全面的に認め、検察側は1年の禁錮刑を求刑したとされた。 警察は全体で女性9人、男性26人を拘束したと報じられている。また、コカイン4包、拳銃10丁、防護ベスト3着、さまざまな通貨を換算して1万ユーロ超(約186万円超)を押収したという。ただし、ヴィンチッチ氏はこの犯罪行為に直接関与したとは告発されておらず、証人として事情を聴かれた後、解放されたとされた。 ヴィンチッチはスロベニア紙「Vece」に対し、この件について説明しているという。 「私は偶然、その場に居合わせただけです。自分の会社を持っていて、ボスニア・ヘルツェゴビナにはビジネスミーティングのために来ていました。ランチへの招待を受けたのですが、それが私にとって最大の過ちになりました。後悔しています。私は自分の関係者たちとテーブルに座っていました。すると突然、警察がやって来て、起きたことが起きたのです。逮捕・拘束されたグループとは何の関係もありません。私のビジネスパートナーたちも同じです。確かに私たちは警察に連れて行かれ、証人として事情を聴かれました。しかし、彼らのことをまったく知らないと分かると、帰ることができました」 スロベニアサッカー審判協会の会長、ヴラド・シャイン氏も「公式・非公式の情報源、そして何よりスラヴコ本人から集めた情報によれば、彼には何の疑いもかけられておらず、手続きも開始されていません。彼は間違った時間に、間違った場所に居合わせてしまったのです。大勢の人がいるパーティーに招かれましたが、その大半を彼は知りませんでした。私はこの件を、不運な事情が重なった出来事だと考えています」と述べているという。 ヴィンチッチ主審はこれまでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝、UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝、欧州選手権の決勝と、主要大会での決勝戦を担当してきた。その全ては報じられた事情聴取があった後のことだ。