自宅のリフォーム費、万博工事に偽装か 施工業者が証言

大阪・関西万博の整備工事を巡る背任事件で、逮捕された大手ゼネコン・竹中工務店(大阪市)の元工事責任者らが、自宅をリフォームした費用を、万博に関連した工事に偽装していた疑いがあることが、関係者への取材で判明した。施工したリフォーム業者は毎日新聞の取材に「万博工事の名目で請求書を作らされた」と証言している。 私的なリフォーム費用であることが発覚しないようにする偽装工作だったとみられ、大阪府警が詳しい経緯を調べている。 ◇「万博工事」名目で請求書を… 19日に逮捕されたのは、竹中工務店の大阪本店総括作業所長だった河井辰巳容疑者(61)=奈良市。万博のシンボル「大屋根リング」に関連する工事に関わった下請け業者と共謀し、2025年に約1370万円を水増しした工事費を請求し、竹中工務店に損害を与えたとされる。 府警によると、会場建設工事の最中だった23年6月以降、河井容疑者は奈良市の自宅や所有するマンションなど複数の不動産をリフォームしており、費用の総額は6000万円以上になるとみられる。 関係者によると、共謀したとされる下請け業者は25年春ごろ、奈良県内のリフォーム業者に河井容疑者宅の改装を依頼。「万博工事」とする名目で請求書を作るよう指示していたという。リフォームは夏から冬にかけて行われたとされる。 ◇「変だと思ったが、反論できず」 このリフォーム業者は虚偽の請求名目を書くよう指示されたと認め、「節税対策なのか、変だと思った。付き合いもあり、反論はできなかった」と打ち明けた。 リフォーム費用は下請け業者が負担し、竹中工務店への水増し請求によって捻出していた疑いがあり、府警は調べを進めている。【水谷怜央那、安徳祐】

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