中国のSNSには「あまりにもひどすぎる」「必ず厳しく処分してください」など、厳しい処罰を求める投稿が続々。 教え子の女性を殺害後に女装するという異様な隠ぺい工作。 フードで顔を隠して連行されたのは、韓国の大学院の非常勤講師だった30代の中国人、チョン容疑者。 8月20日、韓国南東部の慶尚北道(キョンサンほくどう)慶山(キョンサン)市で、教え子だった中国人留学生の25歳の女性を殺害した疑いで逮捕されました。 20日深夜2時前、被害者の女性の姿を捉えた慶山市内の防犯カメラの映像。 ワンピースを着た女性がスーツケースを引きながら、画面右側へと歩いていきます。 女性はこのあと殺害されたとみられています。 一方、先ほどの映像から約20時間後の20日午後10時半ごろ。 今度は画面右側からワンピースを着た人物が現れ、やはり右手でスーツケースを引いています。 先ほどの女性とよく似たワンピース姿ですが、こちらの人物はつばの広い帽子をかぶり、顔を隠していました。 警察は、この人物が、自身が殺害した女性に成り済ましたチョン容疑者だと断定したのです。 女装姿のチョン容疑者は駅に向かい、持っていた女性の携帯電話の電源をオフに。 その後、トイレで服を着替え、自宅に戻る際にはスーツケースに赤いカバーをかける偽装工作を行っていたことも確認されています。 そして犯行の翌日、チョン容疑者は女性の交際相手として「留学生の行方がわからなくなった」と警察に通報。 しかし8月25日、チョン容疑者の自宅から女性の遺体の一部が発見され、逮捕に至りました。 女性の殺害後、チョン容疑者が遺体を韓国国内の複数の場所に遺棄していたことも明らかになりました。 警察の捜索は、韓国北西部の京畿道(キョンギドウ)のごみ処理施設にも。 遺体の一部の捜索は犯行現場から約300km離れたごみ処理施設でも行われました。 記者からの「なぜ遺棄したのですか?」「なぜ女装したのですか?」という質問に、無言を貫いたチョン容疑者。 なぜ犯行後に女装し、被害者になりすますという異様な行動をとったのでしょうか。 韓国では街中の至る所に防犯カメラが設置されています。 防犯カメラが張り巡らされた韓国社会を逆手に取り、女装した姿であえて防犯カメラに映ることで、チョン容疑者が捜査をかく乱しようとした可能性も浮上しています。 警察の調べに対し、「女性とは秘密裏に交際していて、口論になり衝動的に殺害した」と供述し、容疑を認めているチョン容疑者。 しかし、複数の韓国メディアは、被害者の知人たちが「女性には中国に彼氏がいた」と話し、チョン容疑者との交際を否定していると報道しています。 韓国で起きた事件は、中国の多くのメディアでも連日、取り上げられました。 犯人が逮捕されたことを伝える中国共産党系メディアの記事に対して、厳罰を求めるなど、多くのコメントが寄せられています。 チョン容疑者逮捕が報じられた際には、中国のSNS・ウェイボの検索ランキングの上位のほとんどをこの事件の関連ワードが占めるなど高い関心を集め、「卒業証書を受け取りに行っただけなのに。ああ、素晴らしい人生は始まったばかりなのに」「あまりにも胸が痛みます。犯人を厳しく処罰して、被害者が安らかに眠れるよう願います」など投稿されていました。