特殊詐欺の実行役をさせるため、男性を海外に行かせようとしたなどとして、広島県警は7日、会社役員・前原里帆 容疑者(32)と、無職・松本佑香 容疑者(30)を職業安定法違反と所在国外移送誘拐未遂の疑いで再逮捕しました。 警察によりますと、2人は他の複数人と共謀のうえ、過去に会社の面接を受けに来た男性に、松本容疑者が「海外で稼げる仕事を紹介できる」などと電話で持ちかけてリクルーターを紹介。そのリクルーターが男性に「特殊詐欺のかけ子」の業務内容を提示するなどした疑いが持たれています。 不審に思った男性が警察に相談したことから、未遂に終わったということです。 ■2人は容疑を否認 背景に「トクリュウ」か 警察の調べに対し、前原容疑者は「犯罪の実行役に勧誘していない」、松本容疑者は「事実については知らない」とそれぞれ容疑を否認しています。 男性は、ことし2月から3月ごろ、建設現場の仕事を求めて面接を受けに行き、不採用となった後、かけ子の勧誘を受けたということです。 2人はリクルーター役で、背景には匿名流動型犯罪グループ、「トクリュウ」が関わっているとみられています。警察は、他にも海外に移送された人がいるとみていて、事件の全容解明に向けて捜査しています。