マカオ司法警察局は9月4日、偽造紙幣を用いて両替相手から多額の現金を詐取したほか、カジノで偽造紙幣を使用したとして、40代の中国人(中国本土居民)の男を相当巨額詐欺および偽造紙幣行使の罪で逮捕、検察院送致したと発表。 同局の発表によれば、同月3日未明、マカオ半島にあるカジノ施設から「ゲーミングテーブルで偽造紙幣を使用した男1人を取り押さえた」とする通報が寄せられたとのこと。 この男は違法両替に従事しており、カジノ内で声がけして両替相手の客を見つけ、3万1000香港ドルを2万6598人民元(日本円換算:約60万円)に両替することで協議がまとまり、客が男の指示通り人民元を送金した後、額面1000香港ドルの紙幣31枚を客に手渡したが、客が紙質に異常があることに気づき、ゲーミングテーブルで検査をするよう要求。その後、両人揃ってゲーミングテーブルへ行き、男が紙幣をカジノスタッフに手渡して検査を受けた結果、偽造紙幣であることが判明。両替客は送金済み分の損失を被り、相手に対して刑事責任を追及する姿勢を示したという。 男は逮捕時、偽造とみられる額面1000香港ドル紙幣を計131枚を所持しており、鑑定を経てすべて偽造であることが確定。その後の捜査で、男は9月1日に偽造紙幣を携えてマカオ入りし、詐欺の意図をもって違法両替に従事していたことがわかったとした。 なお、今回の事件で使われた偽造紙幣の再現度はそれほど高くないもので、透かしはなく、紙質も粗く、番号は3通りしかなかったとのこと。 マカオではカジノ賭博目的の資金をめぐる違法な両替や高利貸し、それに絡む詐欺、強盗、監禁などの事件がしばしば発生しており、賭博目的の違法両替及び違法貸付に対する刑罰を強化した新法「打擊不法賭博犯罪法(違法賭博犯罪対策法)」が2024年10月29日に施行されるに至り、警察当局が取り締まりを強化して臨んでいる。