ゴミを投げ入れるなど隣人への嫌がらせを繰り返したとして、廃棄物処理法違反などの疑いで岐阜県川辺町に住む、無職の各務良子容疑者(55)が逮捕された。 被害者提供の映像には、畑に向かって“ゴミ”を投げ入れている女の姿が映っていた。これは隣に住む住人の畑にゴミを投げ入れる、その迷惑行為の一部始終を捉えたものだ。嫌がらせはこれだけではなく、大切に育てたバラを切断した瞬間も収められていた。 被害女性は「私が作っている畑があって、そちらに毎日朝昼晩、逮捕されるまで毎日投げられていた。コンビニ弁当の食べ残し、豆腐のパック、納豆、おにぎり、ペットボトル、空き缶。投げやすいようにちょっとずつ残して、遠くに飛ぶように工夫して投げていた」と証言する。 この住人は以前にも同じ女から被害を受けていた。過去にもABEMA的ニュースショーではこの被害女性を取材。その時には各務容疑者の家から被害女性の家の壁へ、おびただしい数の生卵がぶつけられていた。 「誰が掃除を?」と尋ねると、被害女性は「私が、1週間に1回くらい。毎日やっても毎日投げてくるので、キリがない」と答え、心境を問われると「気持ち悪いし、腹立たしいし、悲しいし、辛いし」と明かしていた。 この行為は5年間におよび、2年前には生卵を投げつけるなどの行為を繰り返すとして、各務容疑者は懲役1年6カ月の実刑判決を受けた。しかし今度は、生ごみによる嫌がらせだった。 「私が畑にいる時も、目の前に投げてきましたので。わからないとつまらないみたいで。自分がやったとわかることと、私が気付くようにしていた。投げている瞬間の証拠を撮らないと捕まらないと知っているので、ニヤッと笑う感じ」(被害女性、以下同) 2年前の生卵投げつけの被害では、壁の清掃や塗装、防犯カメラの設置など、かかった費用は総額200万円以上に。しかしその賠償もまだだという。 「民事裁判を起こして勝訴して『200万円払いなさい』と命令は下ったが(支払いは)1円もない。彼女は財産を持たないようにしているんだと思う。お詫びもないし」 女が服役している間、町内会とも相談し「戸締りの強化」や「壊されそうな物を置かない」など、出所に備える対策を講じていた。しかし被害は繰り返された。 被害者の元へはこんな声も。「口コミで『(家を)売って引っ越したら良い』という人もいるが、身内も近くに住んでいるので。家族の付き合い、仕事とか全部絡んでくるので、簡単にあっちこっち行くのは難しい」。 なぜ被害を受けた側が大切な家を捨てて引っ越さねばならないのか。反対に加害者を遠ざけることはできないのだろうか。 ご近所トラブルは弁護士泣かせだという。抜本的な解決の手立てが少ないのが理由だ。法律事務所三ツ星の中川みち子弁護士は「(ご近所トラブルは)法律的な請求が難しいことが多い。話し合いの機会を弁護士が間に入って持つことはできるが、請求権的に『これを直してください』『これを止めてください』と言えることが少ない場合が多く、ご意向に沿えない難しい事件。今回はたまたま犯罪に当たるということで逮捕されたが、通常の近隣トラブルは犯罪にまではあたらない。(今回の逮捕は)廃棄物処理法違反で、マックスの5年まで拘禁刑が言い渡されるのは、非常に少ないと思う」と説明した。 この被害は今後も続くのだろうか。見えない解決に被害者は「(今回の逮捕では)そんなに重い罪になるとは思わない。帰ってくるまでにまたカメラを設置して、証拠をそろえる。対処法をやっていくしかない。諦めの境地」とやるせない胸中を語った。 各務容疑者は「一切身に覚えがない」と容疑を否認している。 (『ABEMA的ニュースショー』より)