全国でペットとして飼われているイヌは682万匹。この裏で活躍するのが、「ブリーダー」と呼ばれる動物の繁殖や飼育を専門とする人たちです。こうした中、永平寺町内の施設で、飼育していたイヌを虐待したなどとして男が逮捕されました。動物の繁殖をめぐる県内の実情を取材しました。 施設の中を元気にかけまわるかわいらしいイヌたち。 大野市内の施設では、柴犬を専門に繁殖・飼育を続け、県内外の愛犬家たちに販売しています。 ■ブリーダー帰山優一さん 「お客さんと直接面談して直接販売している。我が子と一緒なので。大切にしてもらえる人にうちの子を譲りたいという気持ちが一番」 イヌやネコなどの繁殖や販売にあたっては、都道府県知事の登録が必要で、健康管理を適切に行うことが法律で義務付けられています。 ■ブリーダー帰山優一さん 「イヌの気持ちになって、平和にストレスなく暮らせるように一番に思っている」 こうした中、永平寺町の山あいにある飼育施設で事件が起きました。 ■櫻井記者 「建物から複数のイヌの鳴き声が聞こえる」 この施設の経営者で福井市内に住む韓国国籍の男(59)が7日、動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。 無許可でイヌを販売したほか、病気にかかったイヌに適切な保護をせずに死なせた疑いです。 警察の調べによりますと、販売したのはポルトガル原産の猟犬で、子イヌ3匹を1匹あたり55万円から65万円で販売した疑いがもたれています。 容疑者はSNSを使って買い手を募っていたとみられます。 ブリーダーとして長く仕事をしてきた男性は、今回の事件に憤りをあらわにしました。 ■ブリーダー帰山優一さん 「非常に悲しい。イヌの身になってみれば本当につらいことだと思うし、いたたまれない気持ちでいっぱい」 なお問題の施設の中には今もおよそ30匹のイヌがいるとみられ、警察では関係機関と連携して保護に向けて動く方針です。