プロ野球の東映(現日本ハム)、巨人、ロッテで活躍した張本勲さんが死去したことが10日、分かった。86歳。「9月9日午前にご逝去されました」と日本プロ野球名球会が発表した。 引退後はTBS系「サンデーモーニング」では野球を含めたスポーツ界の御意見番として、「喝!」や「あっぱれ!」のセリフが定着。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで物議を醸すことも多かったが、名物コーナーとなった。 ▽「サンモニ」で注目を集めた主な発言 15年4月12日、現役を続けるJ2横浜FCのFW三浦知良について「カズファンには悪いけど。(J2は)野球で言えば2軍だから。2軍で頑張っても話題性もないしね。若い選手に席を譲ってやらないと。伸び盛りの若い選手が出られないわけですよ。だからもうお辞めなさい。しがみつく必要がない。立派な指導者になれますから」 15年10月11日、投手として登板したマーリンズ・イチローの話題に「喝だ!イチローのチームの監督に。バラエティーじゃないんですよ。お客さん、お金払って見にきてくれてるんだから。アメリカではたまにあるんですよ。41歳でしょう、他のピッチャーにも失礼ですよ。投げさせちゃダメですよ」 16年2月7日、清原和博氏が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され「涙出そうだ、悔しくて。目の前にいたらぶん殴ってやりたい。ものすごく好きだった。話したくないよ。まさかこんなことやっているとは思わないじゃない」 16年7月10日、1番・投手で初回先頭打者本塁打を放った大谷の起用法について、栗山監督に「こんなでたらめな起用はしてほしくない。草野球でもやらない。先攻でしょ。(1番で仮に)二塁打を打って、後の人がヒットを打ったら、(走って本塁へ)返ってこなければならない。もっと選手を大事にしてもらわなければ。監督は何年かで辞めるけど、彼(大谷)はずっと野球選手をやらなきゃならないんだから、もっと大事にしてもらいたいわね。22歳だからね。若いからこういうことはできるけどね、将来(投も打も)両方ダメになる」 16年8月14日、リオ五輪の卓球男子シングルスで銅メダルを獲得した水谷準のガッツポーズに喝。「スポーツ選手の先輩として、卓球の水谷にね。あんなガッツポーズはダメだよ。手はね、肩から上に上げちゃダメなのよ。『やっつけた!』っていう態度、とっちゃダメ。この国(日本)は礼に始まって礼に終わる。やっぱりガッツポーズは肩の下まで。ワンちゃん(王貞治氏)なんか、(ホームランの)世界記録達成した時も、相手のことを思って、決してやらなかった。これはエチケットだから」 17年2月5日、大谷翔平投手が右足首のけがでWBC日本代表から外れたことに「だから心配したことが起きたでしょ。前から私が言ってるでしょ、ケガが心配だと。両方やったら、結果的に言えば走り込み不足ですよ。必ず練習不足になりますから。バッターでもね、倒れるくらい踏み込んでも打てないんだから、それを両方やるというのは難しいよ」 18年1月14日、プロ野球の自主トレの話題で広島・新井貴浩内野手らが行った護摩行について「野球と関係ないことしてほしくないわね。新井は火をあぶって、火傷してどうするのかな。精神が足りないと思ってんのかな。精神統一しようとしていると思うんだろうけど、関係あると思いますか?個人の問題だけど、できれば競技に関係ある運動してほしいね」 18年2月18日、平昌五輪で連覇を達成した羽生結弦に「10個ぐらい『あっぱれ』あげてくださいよ。もっと大きな『あっぱれ』ないの?倍ぐらいの『あっぱれ』あげたいよ。嫌な世の中でしょ。今。暗いニュースが多いじゃないですか。けがから上がってきたから。けがの時はみんなね。不安でみじめなものなんですよ。感激しましたよ」 19年2月17日、競泳女子の池江璃花子が白血病を公表したことについて声を震わせ「有名な競泳選手だからね、オリンピックに出る選手だからじゃなくてね、18歳の若い乙女がね、医者に宣告された時、どんな絶望感と、どんなショックでしょう。また、親が、自分のせいじゃないかと、自分を責めているようなことを考えればね、娘を持っている親は、胸が張り裂けそうですよ。不治の病じゃないから。日本はね、医学がたいへん優秀ですから。寄って集まってね、早く治してあげたい。ただただわれわれは祈るだけですよ」 19年2月24日、J1神戸に所属する元スペイン代表のMFアンドレス・イニエスタら年俸総額40億円トリオに「神戸の3人の、大年俸をもらってる選手よりも、17歳の久保の方が上手だもんね。悪いけども。動きもいいもん」 19年9月22日、7年ぶり地区優勝を飾ったヤンキース・田中将大投手の話題に「まあ、良かったですね。ドジャースが勝ってくれれば前田と田中の投げ合いが見られる。どのチームが勝とうが負けようがアメリカのチームですから。関心がないわ」 21年2月14日、阪神のドラフト1位・佐藤輝明について「今の打ち方ではちょっと難しいよ。体重が後ろに乗りすぎてるし、前に体重、打った後よ、体重が乗らなきゃならないのに、ちょっと体重が後ろに乗りすぎてるから。これもちょっと訂正しないと、1軍のいいピッチャーにはやられますよ」 21年8月8日、東京五輪のボクシング女子フェザー級で入江聖奈が金メダルを獲得し「女性でも殴り合い好きな人がいるんだね。嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ。それにしても金だから、あっぱれあげてください」 21年8月16日、前週の入江聖奈を巡る発言でボクシング連盟から抗議を受け「今回は言い方を間違えて反省しています。以後気をつけます」 21年12月26日、番組のレギュラー出演が終了。「思い出したらあっという間ですね23年間。楽しかったですね。いい人生を送らせてもらっています。TBSには感謝です」 23年8月6日、エンゼルスの大谷翔平選手が投手として9勝、打者としては本塁打王争い独走の40号をマークしたことに「こんな選手いたのかな~。ダブルヘッダーで(一試合目で)完封して、30分くらいしかなくて、次の試合で4打席出るんだよ。ホームラン王とったら日米の野球観が変わりますよ。アメリカに乗り込んで、ホームラン王とったら『それ見たことか~』と大はしゃぎしますよ。銀座で一軒貸し切って、お祝いしますよ」 25年6月8日、長嶋茂雄氏の訃報に目を潤ませながら「朝早く、友人から電話がありまして、びっくりしました。自分の身を取られたような気がしましてね。必ず誰しも来る日だ分かっていても切ないね。恐らく家帰ったら、2、3日したら、電話がかかってきて。『ハリ、あさって読売カントリー、1ラウンド行くぞ』って、電話がかかってくると錯覚してます。個人的に人間・長嶋茂雄を知っているのは私ぐらいじゃないででょうね。何年も長年、お付き合いさせてもらいましたから。旅行も行きましたしね。今でも実感が湧きません」