記者の名刺を手に、強張った表情を浮かべているのは、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長(49)だ。 9月11日、東京ドームで「WEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)」に関する記者会見が行われ、会見場から出てきた宮本会長を直撃。その中身は、日本サッカー界にまたもや発生した″性犯罪″スキャンダルに関することだった——。 事件は、東京都サッカー協会(以下・都協会)が今年の3月に主催した『東京FAユース選抜U16(以下東京ユース)海外遠征プロジェクト』で起きた。 「3月20〜28日にかけて東京ユースの選手20名がドイツに遠征し、現地のユースチームと交流試合を行ったのですが……24日までに20代のコーチAがドイツ警察に逮捕されたのです。関係者によると、ドイツのユース選手に対する不同意わいせつ容疑で逮捕され、捜査の過程で児童ポルノを閲覧していたことが発覚したとかで……。情報が錯綜し、現場は大混乱となったのですが、Aはそのまま現地で3ヵ月以上も勾留されました」(都協会の関係者) Aは’25年から町田ゼルビアのジュニアユースのコーチに就任。昨年12月から東京ユースのコーチも兼任していた。都協会は、この衝撃的なスキャンダルを受けて、4月1日、ホームページ上で「不適切な行為が確認され3月24日に当該者の任を解いた」(現在は削除)と発表。一方でAが所属している町田は公表も処分もしていなかった。 昨年10月、影山雅永(まさなが)JFA前技術委員長(59)が海外出張中の機内で「児童ポルノ」を閲覧しているところを目撃され、フランスの現地警察に逮捕されたのは記憶に新しい。影山氏はパリ近郊の裁判所で即決審理されて禁錮18ヵ月(執行猶予3年)、罰金5000ユーロ(約90万円)、10年間のフランス入国禁止の有罪判決を受けた。 JFAは影山氏に「未成年者に対するサッカー関連活動の永久的禁止」という処分を下したうえで、宮本会長が、 「サッカー界として許容できるものではない。サッカー界のガバナンス・コンプライアンス体制を見直して徹底的に強化・改善を、覚悟をもって図っていく」 と宣言した。そんな宮本会長に今回の不祥事を「非公表」にしていた理由について聞くべく、直撃したのが冒頭のシーンである。 「あ〜、その報告は受けていました。公表? 公表しないのは、我々のアレじゃないですか」 どうするかはJFAの自由だと主張。果たして「ガバナンス・コンプライアンス体制を徹底的に強化・改善」できているのだろうか——。 9月18日発売の『FRIDAY10月2・9日合併号』と有料版『FRIDAY GOLD』では、″性的″スキャンダルに関する詳細な中身について掲載。本誌の質問に対して、町田ゼルビア、東京都協会、そしてJFAの3団体が寄せた回答についても詳報している。 『FRIDAY』2026年10月2・9日合併号より