JR貨物社員を収賄容疑で逮捕 工事の下請け選定で業者側に便宜

JR貨物(本社・東京都)の発注工事を巡り、下請けの選定で業者側に便宜を図った見返りに約100万円相当の金品を受け取ったとして、福岡県警は23日、同社の男性社員をJR会社法違反(収賄)容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。同社の社員は「みなし公務員」に当たり、賄賂の授受が禁じられている。 捜査関係者によると、賄賂を渡した業者側の2人も同法違反(贈賄)容疑で逮捕した。男性社員は、JR貨物が発注した工事にこの業者が下請けで入れるよう受注業者側に働きかけた見返りに、約100万円相当の金品を受け取った疑いが持たれている。 福岡県警は「JR貨物の社員が賄賂を受け取っている」という趣旨の情報を入手し、今年に入って本格的に捜査を開始。男性社員は逮捕前の任意の事情聴取に、賄賂を受け取ったことを認めたという。 JR貨物は完全民営化されておらず、国が経営を監督している。国土交通省によると、同社は旧国鉄債務処理法に基づき、経営の自立化のために多額の財政支援を受けてきた。2024~26年度の支援額は、設備投資などに関する無利子貸し付けなどで計193億円に上る。 JR貨物を巡っては、同社が管理する物流施設の工事で、照明器具や空調機器を納入できるよう取り計らった見返りに計43万円相当の接待を受けたとして、当時の事業開発本部グループリーダーの男性=懲戒解雇=が15年4月に警視庁に逮捕された。その後、有罪判決が言い渡され、同社はコンプライアンスの強化を図ってきた。【金将来】

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