75歳以上のドライバーの免許更新時に課す「運転技能検査」を2027年度から厳格化 「方向転換」を検査項目に追加 「一時停止」しないと一発で不合格に

75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故の件数です。 増加傾向で、2025年は1年間に全国で397人が命を落としました。 事故の原因にはアクセルとブレーキの踏み間違いもあるとされ、警察庁は2027年度から、一定の違反歴がある75歳以上のドライバーが免許を更新する際に課す「運転技能検査」の内容を厳しくする方針を決めました。 厳格化で何が変わるのか解説します。 ■指導官 「1と4と7をこの上から斜線を引いてもらう。よーい。始め」 23日朝、福井市内の自動車学校で、70歳以上で運転免許更新を控えた人を対象にした「高齢者講習」が行われました。 年齢を重ねるとともに衰える身体機能について理解し、安全運転に対する意識付けをするのが狙いで、県内では毎年3万人近くのドライバーが受講しています。 講習には運転の様子を確かめる実車指導もあり、同乗する講師からウィンカーを出すタイミングなどについて指導が行われます。 ■受講者(70代) 「右に入る時にスッと入ってしまったから、ウィンカーを出すのが遅れていると言われた」 ■AOIドライビングスクール福井校の斎藤 進一講師 「特に多いのは一時不停止。止まっている認識はあるが止まっていないということで、事故につながることはある」 県内でも高齢ドライバーによる事故が後を絶ちません。 9月1日には福井市内の駐車場で75歳の女性が運転する車が急発進し、はねられた40代の女性が死亡しました。 運転していた女性は過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕され、警察の調べに対し「ブレーキを踏もうとしたら、間違えてアクセルを踏んでしまった」と話したということです。 高齢者の運転ミスによる交通事故の防止に向けて、警察庁も動き出しました。 2027年度から、一定の違反歴のある75歳以上のドライバーには、免許更新の際に義務づけられている「運転技能検査」の内容を見直す方針を決めました。 具体的には「速度」「一時停止」「右折・左折」など、これまでの5つの検査項目に新たに「方向転換」を追加する方針です。 限られたスペースで、的確に進行方向を変える技術が求められます。 また一時停止についてはルールの運用が厳格化され、検査の際に止まらなかった場合には一発で不合格となり、免許の更新はできなくなります。 ■受講者(70代) 「仕方ないと思う。これだけアクセルとブレーキの踏み間違えが多いと。試験で無理だなと思う人は落とすのは良いと思う。私らもそういう年になるまで乗りたくないと思うし」 増加傾向にある高齢ドライバーによる交通死亡事故。 命と安全を最優先に、免許制度の在り方が変わろうとしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加