JR貨物発注の工事を巡り、業者からわいろを受け取ったとしてJR貨物九州支社職員がJR会社法違反(収賄)容疑で福岡県警に逮捕された事件で、職員側から何度も業者に現金を要求していた疑いがあることが県警への取材でわかった。 この業者は2018年から、JR貨物の工事に下請けとして関わるようになったといい、県警は職員と業者とのやり取りの経緯を調べている。 県警は24日午前、職員が勤めていたJR貨物九州支社の九州保全技術センター(北九州市門司区)の家宅捜索を始めた。 捜査2課によると、収賄容疑で逮捕されたのは財前信一容疑者(62)=福岡市東区=。逮捕容疑は2024~25年、同社が発注予定の電気関連工事をめぐり、特定の警備会社が下請けに入れるよう、元請け業者に推奨するなどの便宜を図った見返りとして、警備会社から3回にわたり、計90万円を福岡市で受け取るなどしたというもの。 財前容疑者は工事を請け負う業者の選定を担っていた。 工事に関わる業者が決まると、「下請けに決まったから」などと警備会社取締役の男(66)=贈賄容疑で逮捕=と電話をして、現金を要求していた疑いがあるという。男は以前、JR貨物に勤めており財前容疑者と面識があった。 一方、警備会社が現金を渡すほどの利益がでないと判断した時には、財前容疑者の要求に応じないこともあったという。(吉村駿)