9月17日、警視庁保安課は元バー経営者の井沢武蔵容疑者(25)を詐欺と東京都ぼったくり防止条例違反の疑いで再逮捕した。マッチングアプリを悪用し、障害のある男性たちを東京・渋谷のバーに誘い出して高額な飲食代などを支払わせた疑いだ。 「井沢容疑者は今年4月1日に、当時20代の男性2人を渋谷区道玄坂のバーに誘い出し、飲食代金やキャンセル料と称して多額の現金をだまし取った詐欺の疑いで逮捕され、その後も再逮捕を重ねています。 今回の逮捕容疑は’25年2月に仲間の女性がマッチングアプリで知り合った視覚障害のある20代男性と、身体に障害のある20代男性をバーへ誘い、高額な飲食代などを請求したというもの。被害男性はそれぞれ68万4000円と242万7600円、合わせて約311万円を詐取されました。 警視庁は、井沢容疑者がこのバーを拠点にマッチングアプリを使ったぼったくりを繰り返していたグループのトップだとみており、一連の被害総額は約8500万円に上るとしています。 グループのメンバーからは『実家暮らしでカネを持っているから障害者を狙った』という趣旨の供述も出ているようです。井沢容疑者は『どう関わったか覚えていない』などと容疑を否認しています」(全国紙社会部記者) 事件ライターが言う。 「被害に遭った会社員男性は生まれつき弱視で、白杖(はくじょう)を使って生活していました。出会いを求めて利用を始めたのが、障害者や障害に理解のある人を対象としたマッチングアプリで、自身の障害についてもプロフィールに記していました。 会社員男性は’25年2月上旬、このマッチングアプリで1歳年下の“りさ”と名乗る女性と知り合いました。りさは渋谷を待ち合わせ場所に指定し、『気になっているお店に行きたい』と事件現場となったバーへ誘いました。 バーの店員は『1人5000円の飲み放題』と説明しましたが、りさからトランプの数字を当てて、外すと罰として酒を飲むゲームを持ちかけられ、楽しくて少々飲みすぎてしまったそうです。そして……約2時間後に店員から告げられた金額は54万2000円でした。高額になった理由は『飲み放題に含まれない酒を飲んだから』でした」