日本維新の会の藤田文武共同代表は24日の記者会見で、維新の中司宏規制改革担当相を巡り、共産党機関紙「しんぶん赤旗」日曜版が新たに報じた大阪府枚方市長時代の金銭授受疑惑を否定した。「新しい事実が証拠として出てきたわけではない。金銭授受はなかったと判決文に書いてある。それが全てだ」と述べた。 ■「さらっと拝見」 赤旗日曜版は、中司氏の元側近で元大阪府議が、枚方市発注の清掃工場建設工事を巡る談合汚職事件でゼネコン側から受け取った「裏金」の一部を中司氏に渡したと証言したと報じた。 赤旗は「スクープ」と銘打ったが、疑惑の内容は6年前の令和2年に出版された元側近の著書で既に公表されている。元側近は今回の赤旗の取材に「書いてあることは真実だ」と改めて語った。 藤田氏は報道について「さらっと私も拝見した」と説明。元側近が主張することは「自由だ」とした上で、判決では中司氏が「経済的にも政治的にも何ら利益を受けていないと認定されている」と強調した。 中司氏は平成19年、枚方市長在任中に清掃工場建設工事を巡る談合事件で大阪地検特捜部に逮捕され、辞職した。競売入札妨害(談合)罪で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が確定し、執行猶予期間は既に満了している。中司氏は一貫して冤罪を主張している。 ■赤旗は「政党の機関紙」 6年前に著書で公表された元側近の証言を今回「スクープ」として報じた赤旗について、藤田氏は「われわれとは、ほとんど全ての政策で反対の考えだ」と指摘した。 「公平な報道じゃないか、というつもりはなく、政党の機関紙として、ご主張をひたすらされる。そういう性質のものだと思うので、特にそこに感情はありません」と語った。 自身への赤旗の取材にも触れ、「私の時もかなりしつこかったですけど」と口にした後、「しつこかった…ではなく、まだ続いているのかな」と言い直した。(奥原慎平)