兵庫・たつのの母娘殺害容疑、元隣人を書類送検 川で遺体で見つかる

兵庫県たつの市の民家で5月、住人の田中澄恵さん(当時74)と娘の千尋さん(当時52)が血を流して死亡しているのが見つかった事件で、県警は25日、元隣人で無職の大山賢二容疑者(当時42)=住居不詳=を2人への殺人容疑で書類送検し、発表した。 大山容疑者は6月、たつの市内の川で遺体で見つかっていた。死亡したため不起訴となる。 捜査1課によると、大山容疑者は5月13日午後4時40分ごろから午後9時10分ごろまでの間、たつの市新宮町段之上の澄恵さん方で、澄恵さんと千尋さんを刃物で複数回刺して殺害した疑いが持たれている。 司法解剖の結果、死因は澄恵さんが失血死、千尋さんが出血性ショックだった。 事件は5月19日に発覚した。 この日の午前、千尋さんの知人から「最近連絡が取れない」と相談を受けたたつの署員が安否確認のため澄恵さん方に入り、血を流した2人の遺体を見つけた。 捜査関係者によると、現場付近で凶器とみられる刃物は見つからなかったが、血痕などの遺留物の鑑定などから、約10年前まで南隣の家に住んでいた大山容疑者の関与の疑いが浮上した。 空き家になっていた大山容疑者の元自宅からは、澄恵さんの血が付着したペットボトルも見つかったという。 県警は5月23日、千尋さんへの殺人容疑で逮捕状を取り、その後の捜査で、大山容疑者が澄恵さんも殺害した疑いが強いと結論づけたという。 一方、県警は5月24日に大山容疑者を公開手配したが、詳しい足取りはつかめなかった。 大山容疑者は6月3日に現場から約13キロ離れたたつの市内の川の中で遺体となって見つかった。 司法解剖では詳しい死因はわからず、死亡したのは事件発覚翌日の5月20日ごろと推定された。 事件をめぐっては、発覚3日前の5月16日深夜、現場から約30キロ離れた兵庫県高砂市内の歩道で寝ていた大山容疑者に対し、高砂署員が職務質問をしていたことも明らかになっている。 その際、大山容疑者は「人を殺した」「たつの」などと述べたため、署員は署に任意同行して事情を聴いた。 だが、大山容疑者は具体的なことを明かさず、血の付いた刃物や衣服も持っていなかったため、署側は信憑(しんぴょう)性が低いと判断し、翌日未明に大山容疑者を、殺害現場付近まで送り届けたという。(中嶋周平)

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