「テルマ&ルイーズ」などで知られる米女優スーザン・サランドンが、イスラエルのネタニヤフ首相に抗議するデモに参加し、ニューヨーク市警に拘束されたと、米ニューヨーク・タイムズなどが報じた。首相が国連総会で演説する直前のことだという。 デモは、米国によるイスラエルへの武器の供与をやめるよう求めるもので、参加者は「イスラエルに武器を送るな、ガザを生かせ」と声を上げた。国連本部近くの通りで道路をふさいだとして、およそ100人が拘束された。手錠をかけられたサランドンは、「爆弾ではなく人々に予算を」と書かれたシャツを着ていた。正式に逮捕されたのかどうかは確認されておらず、サランドンの代理人も市警も、米メディアの取材に応じていない。 同じデモでは、米コメディドラマ「Hacks」で主演を務めるハンナ・アインバインダーも拘束された。ユダヤ系のアインバインダーは、以前からパレスチナ支持を公言している。今年5月のカンヌ国際映画祭では、パレスチナについて発言することで仕事を失うおそれについて問われ、こう語っていた。 「声を上げないことの代償のほうが、ずっと大きいんです。私ひとりのささやかなキャリアが、ひとりの人の命に見合うなんて思っていません」 サランドンは2023年11月、ニューヨークでのパレスチナ支持の集会で発言し、批判を浴びた。いまユダヤ人であることを怖いと感じている人たちは、この国でしょっちゅう暴力にさらされてきたイスラム教徒の感覚を味わっている、という内容だった。ユダヤ人が受けてきた迫害を軽んじる言い方だとして、サランドンが所属していた大手エージェンシーのUTAは、契約を打ち切った。今月のベネチア国際映画祭では、いまもハリウッドで干されていると明かしていた。 「つい最近も、映画を取り上げられました。あの女を雇うな、とエージェントたちが言って回っているからです」 デモ隊が抗議したネタニヤフ首相は、そのまま国連総会での演説に臨んだ。議場では、演説が始まると数十人の代表団が席を立って退出したという。