【奥田交番襲撃事件 差し戻し審】事件発生からを振り返る 富山県富山市

8年前、2人が殺害された奥田交番襲撃事件。事件の発生からこれまでの裁判、そしてきょうの法廷までを振り返ります。立山町の元自衛官・島津慧大被告。2018年の事件発生時は21歳でした。市内の防犯カメラは、交番に向かう島津被告とみられるリュック姿の男をとらえていました。2018年6月26日午後2時ごろ。富山市の奥田交番にいた交番相談員から、県警本部に通報が入りました。当時の通報やりとり(再現音声)交番相談員「おお奥田交番あ、あのご(声高くなる)強盗です」県警通信指令「はいもしもし」交番相談員「おお奥田交番に人が、あの刃物を持った者が暴れて入っております」「救急車!救急車通ります!」島津被告が交番の裏口のドアをノックしたのは午後2時ごろ。応対した奥田交番の稲泉健一所長は顔や腹などを刺され、負傷した箇所は40か所に及びました。稲泉所長は出血性ショックで死亡しました。拳銃は腰と拳銃をつないでいた「つりひも」が切断され、島津被告に奪われていました。その後、島津被告は交番東側の住宅街を移動。奥田小学校の正門近くで、奪った拳銃で次の凶行に及びました。現場で目撃した人「発砲音がありまして」「若い男性が車の前に飛び出してきまして」車の前に突然姿を現した島津被告は、小学校の敷地に走り込んでいったといいます。現場で目撃した人「その直後に発砲音がして」「そこに警備員さんが倒れていて、その傍らに通過していった男が立っていました」島津被告は道路を挟んだおよそ50メートルの位置から、警備員に向けて奪った拳銃を2発発射。その後、学校の工事のため車両の交通誘導にあたっていた別の警備員・中村信一さんに近づき、至近距離から発砲。中村さんは頭に銃撃を受けて亡くなりました。2人の警察官が現場に駆けつけ「止まれ!撃つぞ!」と警告しましたが、島津被告が斧とナイフを持って向かってきたため、拳銃を発射。腹部を撃たれた島津被告は、小学校の敷地内で現行犯逮捕されました。5年前の裁判員裁判では「死刑」を求刑された島津被告に対し、富山地方裁判所が言い渡した判決は「無期懲役」でした。「警察官を殺害した後に被告に拳銃を取る意思が生じた可能性が排除できない」として、強盗殺人罪の成立を認めませんでした。しかしその後、控訴審では「一審には事実誤認がある」として「審理のやり直し」を命じ、被告側は上告しましたが最高裁判所が退け、富山地裁に審理を差し戻しました。そして、きょう。市村記者「島津被告を乗せた車が富山刑務所を出ていきます」裁判所には、やり直し裁判を傍聴しようと多くの人が訪れました。長岡記者「開廷のおよそ1時間半前ですが、富山地裁には傍聴券を求める人の列ができています」傍聴券の抽選にはおよそ280人が並びました。島津被告を乗せた車や裁判所はブルーシートなどで厳重に目隠しされ、カメラはきょうの島津被告の姿をとらえることができませんでした。5年前の裁判では一度も言葉を発しなかった島津被告。きょうの裁判でも名前や起訴内容に対する認否を問われ、いずれも黙秘しました。

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