広島から戦力外通告を受けた小園海斗内野手に対し、メジャーリーグ(MLB)移籍の可能性が開かれているとの見方が浮上した。米カリフォルニア・ポスト紙のディラン・ヘルナンデス記者が取材に応じ、小園の今後のキャリア展開について実力本位の米国市場であれば十分に獲得の機会があるとの見解を示した。 小園を巡っては、通称「ゾンビたばこ」を元選手の羽月隆太郎氏に譲渡した男性(のちに有罪判決)らと同席する写真が一部週刊誌で報じられた影響から、日本国内での評価について議論が交わされてきた。だが、日本人の母を持ち、渡辺修という日本名を持つヘルナンデス記者は「法的な処分や逮捕といった事実がない以上、米国社会やメジャーリーグにおいてプレーの障壁となる理由はない」と指摘。さらに同記者が実際にMLB球団のスカウト陣を取材した際、小園の存在や能力を知らせたところ「編成トップ(スカウト部長)に話を持っていきたい」と強い関心を示したスカウトが2人いたという。 小園は昨季、初タイトルとなる首位打者と最高出塁率の2冠を獲得。野球日本代表「侍ジャパン」の一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した。8年目の今季は101試合に出場し、打率.257、1本塁打、23打点。8月18日に度重なる拙守を理由に2軍降格を命じられ、以降は2軍戦に出場していた。長打力の面ではメジャーのパワーヒッターと比較して課題が残るものの、卓越したバットコントロールや野手としての高いポテンシャルは、現地関係者の間でも評価の対象となっている。 小園を取り巻く環境として、アジア圏の球団やスポンサー企業が敬遠しがちな事案であっても、米国ではマイナー契約をはじめとする段階的なアプローチで獲得に動く球団が現れる公算が大きいとされる。ヘルナンデス記者が「マイナー契約からなら十分にあり得る」と語るように、内野の層を厚くしたい球団にとって補強の選択肢になり得ると見られている。 小園自身が将来的に海を渡る決断を下すかは不透明なものの、現地のスカウトレベルではすでに名前が共有され始めるなど米球界からの注目度は低くない。日本国内での議論を超えて、26歳の好打者がメジャーリーグという最高峰の舞台へ挑戦する道筋は確実に残されているといえそうだ。