「火事になる」給湯器の点検商法、会社摘発 高齢者らと8億円契約か

ガス給湯器の点検を装って「危険だ」などとうそを言い、不要な交換工事を契約させて代金をだまし取ったとして、警視庁は、リフォーム会社「大安設備」(東京都新宿区)の実質的経営者の糠信秀企容疑者(36)=東京都八王子市=ら男8人を詐欺と特定商取引法違反(不実の告知)の疑いで逮捕し、9日に発表した。法人としての同社も特商法違反の疑いで書類送検した。8人の認否を明らかにしていない。 警視庁によると、昨年1月以降、19都府県の延べ約5900人に同様の手口で契約をもちかけ、実際に契約した人が支払った代金は計約8億5千万円に上るという。押収した契約資料などで年齢が確認できた人の約9割が70歳以上で、平均年齢は81歳だった。103歳の契約者もいたという。 生活経済課によると、糠信容疑者の他に逮捕されたのは、営業部長や営業員など20~40代の7人。■「危険だ」と言われ… 「不安と焦りでいっぱい」即日契約 8人の逮捕容疑は共謀して昨年3~9月、東京都、京都府、広島県の70~80代の男女4人の自宅を訪ね、ガス給湯器を点検したように装い、「一酸化炭素濃度が基準値を大幅に超えて危険だ」「火事になる」などとうそを言って不要な交換工事を契約させ、代金計約99万円をだまし取ったなどというもの。訪問を受けた4人のうち1人は不審に思い、後に契約を解除した。 契約者らは警視庁に対し、「不安と焦りでいっぱいになった」「近所にも迷惑をかける」との思いから即日契約した、などと話しているという。

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