通報でかけつけた警察官の前で男性から現金を脅し取ったとして、大阪府警は21日、指定暴力団山口組系の組幹部の男(30)=大阪府松原市=ら男4人を恐喝容疑で逮捕した。認否は明らかにしていない。 捜査4課によると、4人は共謀して4月4日、大阪府貝塚市内の20代男性の親族宅におしかけ「50万円払え」「おれはパクられてもすぐ出てこられる。出てきたら覚えとけよ」などと男性を脅迫。レンタカー代の立て替え費用の名目で現金25万円を受け取り、さらに4月10日に25万円を指定口座へ振り込ませ、計50万円を脅し取った疑いがある。 府警は男らと共謀した疑いで20代の女も任意で調べている。 女は当時、男性の弟と離婚調停中で、女が利用したレンタカー代の立て替え費用をめぐり、男らが男性に支払いを求めていたという。 府警によると、この事件では、4月4日午前3時ごろ、「家族とトラブルになっている男がおしかけてきた」と男性の親族から110番通報があり、複数の貝塚署員が駆けつけていた。 署員らは現場で事情を聴き、レンタカー代をめぐるトラブルがあると把握したが、当時は暴行などの違法行為を確認できなかったため、「弁護士に相談してはどうか」などと助言。男らが立ち去る午前6時半ごろまで現場で状況を見守ったという。 しかし、この間に男性は男らに現金25万円を手渡していた。 その後、今回逮捕した組幹部の男が別の事件に関与した疑いが浮上したことなどから、府警が改めて男性から事情を聴き、現金を脅し取られていた疑いが明らかになったという。 府警幹部は「当時は事件として確認できなかった。警察としてやれることはやったと考えている」としている。