英空軍のフェアフォード基地の近くで先月「不審車両」が発見された事件で、対テロ警察は20日、一度逮捕された後に保釈されていた男性容疑者2人を再逮捕したと発表した。再逮捕されたのは、9月27日に基地付近で最初に逮捕された5人のうちの1人であるイギリス国籍の容疑者(24)と、10月1日にロンドン・ウェストミンスターでテロ行為準備の疑いで逮捕されたイギリスとイランの二重国籍の容疑者(25)。2023年国家安全保障法第3条に基づき、外国の情報機関に協力した疑いで拘束された。対テロ警察トップのローレンス・テイラー警視総監補は、「これは現在進行中の捜査であり、証拠収集が続いている。ただ、現時点での我々の見解は変わらず、イランが関与した可能性が非常に高いと考えている」と述べた。また、「捜査員らは(イランの)関与の度合いと、背後の野望について、引き続き調べを進めている」と説明。国家安全保障に関する捜査であり、機密性の高さから、進展に時間がかかる場合があると付け加えた。イギリスのアンディ・バーナム首相は事件の数日後に、イランの関与を「強く示唆するもの」があるとBBCに話している。詳細は明らかにしていない。イランはこれまで、いかなる関与も否定している。対テロ警察はこれまで、この事件で男性計7人を逮捕している。その後、全員を保釈している。今回再逮捕された2人以外の5人(事件当日に逮捕された残りの4人と、10月6日にウェストミンスターで逮捕された22歳のイギリス国籍の男性)は、保釈されたままとなっている。この事件は、9月27日午前0時45分に最初の通報があった。イングランド南西部グロスタシャー州にある米軍使用の基地付近で、不審車両3台を目撃したとの内容だった。警察は重大事件を宣言し、爆発物処理班を現地の村に派遣。基地付近の民家数十軒から住民らが退避した。基地近くに停められていたバン3台からガソリンが発見され、男性5人が逮捕された。5人には爆発物取締法違反の疑いと、のちにテロ行為準備の疑いがかけられた。警察はその後、「手製の爆発物」は発見されなかったと発表した。その後、警察はさらに2人を逮捕した。■アメリカは爆撃機を引き上げる英空軍のフェアフォード基地は、数十年にわたり米空軍の前線作戦拠点として利用されてきた。ここ数カ月、アメリカは同基地から、B-1爆撃機とB-52爆撃機を中東に派遣している。これには、アメリカがイランに対する防衛攻撃のために同基地を使うことを認めるようイギリスに求め、イギリスがこれを承認した経緯がある。今回の事件が起きてからの1週間で、アメリカが爆撃機を同基地から米本土に戻していたことが明らかになっている。アメリカのドナルド・トランプ大統領は、基地に対する「いくらかの脅威」があったため航空機を移動したと述べた。詳細は明らかにしなかった。J・D・ヴァンス副大統領は「万全を期すため」と説明した。(英語記事 Two men re-arrested on suspicion of assisting Iran intelligence after RAF Fairford incident)