パリ郊外で発砲、イスラム移民標的か 人種差別テロ容疑で捜査 デモの緊張高まるさなか

【パリ=三井美奈】パリ郊外イブリーヌ県で23日、走行中の車から男が通行人に向けて発砲し、1人が死亡、5人が負傷した。検察は宗教や人種に基づくテロ容疑で捜査を開始したと発表。犯行現場となったトラップ市のラべ市長は「おそらく反イスラムの人種差別」による犯行だとの見方を示した。男は県内に住む39歳。約15分間にわたって車を走らせて小型機関銃を乱射し、現場近くで警察に逮捕された。死亡したのは、アフリカ系で20代の黒人男性とみられる。負傷者の中には12歳の少女もいた。ラべ氏は「できるだけ多くの被害者を出し、惨事を起こそうとしたようだ」と記者団に述べた。仏メディアによると、男の自宅では、タイマー付きの電線やガスボンベが見つかった。フランスは17日、抗議デモを機に各地で暴動が発生。パリ内外は、24日の新たなデモ実施を前に緊張が高まっていた。マクロン仏大統領は23日にトラップを視察し、肌の色や信仰を理由とした計画的なテロ行為が起きたことは「国にとって大きな転換点だ」と衝撃を語った。社会に緊張が広がっていると指摘し、「こういう時期だからこそ、結束せねばならない」と訴えた。

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