カタール、イスラエル総選挙への介入疑惑を否定

【AFP=時事】カタール外務省のマジェド・アンサリ報道官は29日、「イスラエルの一部政治家とその支持者である記者ら」が主張している、カタールがイスラエルの総選挙に介入したという疑惑を否定した。イスラエル総選挙で過半数に届かなかったベンヤミン・ネタニヤフ首相の与党陣営は、アラブ系政党がカタールから資金提供を受けていたと、証拠を示さずに非難している。総選挙では、アラブ系の2政党が躍進して計19議席を獲得し、政権樹立の鍵を握る存在となった。アンサリ氏は「カタールがイスラエルの選挙に介入した、あるいは選挙結果に影響を与えることを目的とした活動に資金を提供したとの疑惑を断固として否定する」と述べた。さらに「彼らはカタールがベンヤミン・ネタニヤフ氏を買収し、イスラエルの左派勢力を買収し、そして今回の新たな攻撃ではアラブ系有権者を買収したと非難している。こうした主張は、ばかげていると同時に危険でもある」と批判した。アラブ系イスラム政党ラアム(統一アラブリスト)のマンスール・アッバス党首も疑惑を否定している。イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領は疑惑の調査を求める一方、今回の総選挙で前例のない高い投票率を記録したアラブ系イスラエル人社会全体に汚名を着せないよう警告した。ネタニヤフ氏自身もカタールに関連する疑惑を抱えている。昨年には、カタールから金銭を受け取った疑いで側近2人が逮捕された。イスラエルの首相として通算の在職日数が最も長いネタニヤフ氏は、安定の維持を期待し、長年にわたりイスラム組織ハマスが統治するパレスチナ自治区ガザ地区に対するカタールの資金提供を黙認してきた。アンサリ報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、「カタールは一部のイスラエル政治家の政治的失敗のスケープゴートにされるべきではない」と述べた。さらに、「こうしたことがあっても、仲介者としてのわれわれの重要な役割が妨げられることはない」と強調した。カタールは、イスラエルとパレスチナの紛争で主要な仲介役を担っており、ガザでの戦闘を停止するための協議でも中心的な役割を果たした。また、カタール政府は、イスラエルと米国が2月下旬に開始した対イラン軍事作戦に端を発する中東紛争を終結させるため、米国とイランの交渉の仲介も主導している。【翻訳編集】 AFPBB News

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