1974年、10月5日。英国ギルフォードのパブで爆弾が炸裂し、ジェリー・コンロン(ダニエル・デイ=ルイス)ら4人の若者に容疑がかかり逮捕される。それだけでなく、病気を患うジェリーの父をはじめ親族もまた協力者として厳しい取り調べを受けることに。これがのちに重大な冤罪事件として語り継がれる「ギルフォード・フォー事件」のはじまりであり、有罪判決を受けたジェリーは父と共に長きにわたる収監生活を余儀なくされるが……。現代最高の俳優の一人に数えらえるデイ=ルイスは、撮影に向けて体重を削ぎ落としたり、独房で生活するなどの自らをギリギリまで追い込む役作りでこの役を体現。非暴力を貫き、常に主人公の支えであり続けた父を演じるピート・ポスルスウェイトの実直な存在感も素晴らしく、いわば二人の両輪あってこそこの不屈の物語は力強く前進していったと言えるだろう。アカデミー賞では無冠ながら7部門での候補入りを果たした。