中国人俳優に続き、タイで拉致された中国モデルを救出

タイで人身売買組織に拉致され、ミャンマー国境地域で発見された中国人俳優の王星さん(31)に続き、行方不明になった中国人モデルの楊澤琪さん(25)も救出された。 18日、タイと中国現地メディアなどによると、タイ警察はタイ・ミャンマー国境地域で行方不明になったとされる楊澤琪さんが前日、無事に中国に帰国したと明らかにした。中国公安部も前日、声明を通じて「楊さんと他の多くの被害者が救出され、中国に戻った」と明らかにした。ただ、楊さんが具体的にどこで発見されたのかは明らかにしなかった。 ​楊澤琪さんは前日、自身のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に公開した動画で「一人ひとりの助けがなかったら戻ってくることはできなかった」とし、国民的な関心に感謝の気持ちを伝えた。 ​中国公安部は「楊澤琪さんのほかに、他の被害者も一緒に救助され、中国に送還された」と明らかにした。同時に、中国とタイ警察の共助捜査で被害者が拘禁されていた詐欺事件に関与したと把握された12人の容疑者を共同で逮捕した。 ​ミャンマーは2021年クーデター以降、犯罪組織がタイ国境に沿って繁盛し、外国人に合法的な雇用をエサにおびき寄せた後、監禁させて振り込み詐欺などオンライン詐欺に加担させようとしたと知られた。楊さんも映画出演のオファーを受けてタイに出国したが、行方不明になった。楊さんはバンコクに到着した後、昨年12月21日にタイ・ミャンマー国境に移動した。 ​楊さんはそれから8日後の12月29日、母親とのビデオ通話を最後に連絡が途絶えた。楊さんは通話中に黒い服を着て、椅子に座って手にテーブルの上をのせていたが、目に傷を負ったと見えたというのが家族の説明だった。 ​王星さん、楊澤琪さんと同じ手口でミャンマーで行方不明になった中国人が174人に達することが分かった。中国当局はミャワディだけで昨年約10万人が振り込み詐欺などの詐欺犯罪に関わっていると推定している。

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