高校生だった岩瀬加奈さん(当時17歳)は2015年11月12日、アルバイト先の元同僚によって命を奪われました。10月21日、山梨県立白根高校で行われた「命の大切さを学ぶ授業」で被害者遺族である母親の岩瀬裕見子さんが事件当時の心境を語りました。≪前編・中編・後編の中編≫▶【この記事を前編から読む】■罪名は強盗殺人。しかし、加奈さんは裸で発見される犯人の逮捕当初の罪名は、強盗殺人でした。警察での当初の供述は「人生に絶望し、やりたいことをやってから死のうと思った。人を殺してみたいと思った」と自供していました。しかし、警察からは裸で発見されたと言われました。岩瀬さん:「加奈が何をされたのか考えたくなくても頭をよぎりました」犯人は逮捕当初「玄関先ですぐに殺害したので、乱暴はしていない」と話しました。しかしその後、検察官がDNAなどの明らかな証拠を示すと「強姦が目的だった。生きたまま行為に及びたかったが、騒がれて周りに気づかれたら困るので殺してから及んだ」と暴行を認めました。■体中から出た唾液の反応…法廷で明らかになったぞっとする事実犯行は、周到に準備されたものでした。犯人は退職したアルバイト先に忍び込んで勤務表を盗み、加奈さんが次に出勤する最短の日を調べました。前日に待ち伏せして加奈さんを騙し、翌日会う約束をさせ、部屋に入った途端に首を絞めて殺害し、すぐに行為に及んだのです。ところが裁判で、犯人は殺害自体もとっさに思いついたもので、計画性はないと主張しました。調書とあまりに違う嘘ばかりを並べるため、検察官から加奈さんがされた行為を法廷で明らかにしてもよいかと確認があったそうです。岩瀬さんは極刑を求めていたため、構わないと答えました。しかし、岩瀬さんが法廷で聞いた内容には、その場で初めて知る事実もあり、ぞっとするものでした。岩瀬さん:「体中から出た唾液の反応に関しても、犯人は白々しく自分にはそんな趣味はないと言いました。自分を戒めるために撮ったといった携帯の写真は加奈の顔ではなく、顔から下の写真ばかりでした。写真を撮られたこと以外は初めて聞く事実でした」