マチアプで「資産運用の誘い」に注意 何度も会った、恋愛感情の先に

うその投資話で現金をだまし取ったとして、投資コンサルティング会社代表の男(27)=福岡市中央区=ら男女4人が10月、詐欺などの疑いで福岡県警に逮捕された。押収資料などから被害者は100人超に上ると県警はみる。被害者との接点は、恋愛や結婚を目的に出会いを求めるマッチングアプリだった。 生活経済課によると、4人の逮捕容疑は2023年8月ごろから24年1月ごろまでの間、県内の20代の男女2人に対し、オンラインカジノで高い利益を出せるなどとうその投資話を持ちかけ、アドバイザー業務の委託料として、それぞれ100万円をだまし取ったというもの。県警は4人の認否を明らかにしていない。■俺は昔、貧しくて… 被害者の説明などを基にした、県警の見立てはこうだ。 まず「勧誘役」の容疑者の男女2人が、マッチングアプリで異性と知り合う。 居酒屋や飲食店で複数回食事をして恋愛感情を抱かせた後、資産運用の話を切り出す。 「俺は母子家庭で、小さいころは貧しく、お金の大切さが身にしみてわかる」 「今の時代、資産運用が大事だと思う。資産運用に詳しい人がいるから話を聞いてみようよ」 そう言って会社代表の男と引き合わせる。そして代表の男は投資の計画書を見せながら「オンラインカジノで運用資産を高確率で増やすことができる。当社の統計では2年間で約120万円の利益が見込める」などとうその説明をし、アドバイザー業務の契約を結ばせる。 被害者は、委託料として現金100万円を振り込む。しかし契約後にアドバイスを求めても2~3カ月返事が来ないことがしばしばあり、最終的に連絡は完全に途絶える……。 捜査関係者によると、利益が見込めるようなアドバイザー業務の実体はなかったとみられるという。■オンラインカジノ自体も犯罪 押収した契約書などから、県警は22年9月から25年3月までに20~31歳の計104人と契約を結び、約1億円を売り上げていたとみている。 このオンラインカジノは海外で運営されていて、容疑者らは運営とは無関係とみられるという。 生活経済課の担当者は「投資や資産運用にうまいもうけ話はない。マッチングアプリで出会った人から投資や資産運用の話をされたら特に注意してほしい」と注意を呼びかける。 オンラインカジノに参加すること自体も賭博行為にあたり、犯罪になるとしている。(岸めぐみ)

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