ことし8月、さいたま市西区の公園のトイレで男性に暴行を加えてスマートフォンを奪い、車内に監禁したとして、警察は10日までに20代の男2人を逮捕しました。 被害者と2人は、SNSなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」=トクリュウに関わっていたとみられています。 強盗致傷と逮捕監禁の疑いで逮捕されたのは、東京都小平市の無職・佐藤拳太容疑者(25)と、住所・職業不詳の饗庭(あいば)元容疑者(21)の2人です。 警察によりますと、2人はことし8月27日午後8時から翌日の午前1時ごろにかけて、さいたま市西区にある公園内の仮設トイレで、34歳の男性の腕をつかんで引きずり出してけがをさせ、スマートフォンなどを奪いました。 さらに、男性を乗用車に押し込んで連れ回して、監禁した疑いが持たれています。 警察は、共犯事件として、2人の認否を明らかにしていません。 男性は、SNSの「闇バイト」に応募し、報酬を受け取るため、指示された場所で待機していたところ、被害にあったということです。 また、2人も「闇バイト」に関わっているとみられますが、男性と面識はないということです。 警察は「匿名・流動型犯罪グループ」のトラブルとみて、県内などで相次いで発生している強盗事件との関連も含めて、慎重に捜査しています。