ラリージャパン妨害、コース侵入の42歳会社員の男を逮捕 大会実行委員会は損害賠償請求へ「準備していく」

2024年11月に開催された世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンで岐阜県恵那市内に設けられた競技コースに一般車両で立ち入り、競技を妨害したとして同県警恵那署などは28日、愛知県内に住む男を逮捕した。大会を運営しているラリージャパン実行委員会は昨年12月に同署に被害届を出しており、損害賠償の請求についても「これから準備をしていくつもりでいる」とした。 威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは愛知県東海市の会社員、須田真吾容疑者(42)。調べによると、係員の制止を振り切ってコースに侵入し、大会の運営を妨害した疑いが持たれている。車でコースを約600メートルを逆走し、スタート地点に停車。スタート直前だった競技車両の進路をふさいだという。そのステージはキャンセルとなり、計37台がスタートすることができなかった。 須田容疑者は調べに対し容疑を否認しているという。 愛知県豊田市長でもあるラリージャパン実行委員会の太田稔彦会会長は「本件は誠に遺憾であり、こうした意図的な競技コースへの侵入は、選手の安全やファンの期待を裏切るものであり、2度と起きてはならない。主催者としても、今回の事案を教訓として安全対策を再構築し、選手が安心して競技に集中できる環境の提供に努めていきたい」とコメントした。 WRCの審査委員会は大会最終日となった昨年11月24日に、ラリージャパンの主催者に対し一部執行猶予がつく最大15万ユーロ(約2440万円)の罰金を科すと発表していた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加