「トクリュウ」偽ロレックス詐欺事件《中心メンバー27歳男の初公判》起訴内容認める【高知地裁】

匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」が全国で偽のロレックスを売りさばいた詐欺事件。グループの中心メンバーである27歳の男の初公判が開かれました。 事件の動機となったのは詐欺グループの上位者である16歳少年の逃亡資金の確保でした。 去年11月14日玉井新平アナウンサー: 「高知龍馬空港に詐欺グループの1人が現れました。逮捕されています」 トクリュウの中心メンバーの逮捕から2ヵ月余りー。横浜市の元大学生・盛海斗被告27歳は逮捕当時と変わらない長い金髪、マスク姿で出廷しました。 裁判官「起訴事実に間違いはありませんか?」 盛海斗被告「特にございません。大学は退学して今の職業はIT関連業です。」 起訴状によりますと盛被告は2024年8月詐欺グループと共謀し、広島市の店で偽のロレックスを本物と偽って売却し、430万円をだまし取った詐欺の罪に問われています。 この事件では16歳の少年が同じ詐欺グループの上位者として逮捕されています。検察の冒頭陳述では盛被告と少年との接点が明らかに。 「金銭に窮していた」という盛被告は2023年8月ごろ「贋作」の転売などを行っていました。そのなかで秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で16歳の少年とつながるように。 そして、少年が別件で警察の家宅捜索を受けた2024年6月以降、少年の逃亡費用を稼ぐため盛被告が犯行に及んだと検察は指摘しました。広島の事件ではだまし取った430万円のうち盛被告が200万円を暗号資産で受け取ったということです。 一連の事件での被害は西日本8府県でおよそ3700万円。逮捕者は19人でうち高知在住は11人に上っています。検察は追起訴について29日5件、2月末に少なくとも1件を予定しています。

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