中国大使館の元書記官で中国籍の男ら2人について、国から新型コロナの休業給付金をだまし取った疑いが強まったとして、警視庁公安部が逮捕する方針を固めたことがわかりました。 捜査関係者によりますと、公安部が詐欺の疑いで逮捕する方針を固めたのは、元中国大使館3等書記官で中華料理店などを営む会社社長の男(62)ら2人です。 元書記官らは2020年から2022年にかけ、店が休業していないにもかかわらず国にうその申請をし、あわせて370万円の休業給付金をだまし取った疑いが持たれています。 記者 「警視庁公安部の捜査員が中華料理店へと入っていきます」 公安部はけさから、元書記官が経営する東京・六本木の高級中華料理店など、およそ20か所を家宅捜索しています。公安部は中国当局が関与した可能性もあるとみて、調べる方針です。 元書記官は1986年から1989年まで外交官として中国から派遣され、その後退職し、中華料理店などを経営しています。