国内の特殊詐欺に関与か 「かけ子」の男5人を逮捕

国内の特殊詐欺事件に関わったとして今月5日、神奈川県警はタイから強制送還された「かけ子」とみられる男5人を逮捕しました。 県警によりますと詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは畠中一容疑者(40)ら2人で、詐欺の疑いで逮捕されたのは木村健二朗容疑者(37)ら3人のあわせて5人です。 畠中容疑者らは去年12月、警察官などになりすまし鹿児島県の70代女性にうその電話をかけ現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。 また、木村容疑者らは去年12月相模原市の60代の女性に対し「医療費の還付金を受け取ることができる」などとうその電話をかけ、あわせて約103万円を振り込ませた疑いが持たれています。 5人は去年12月、タイで畠中容疑者ら2人と木村容疑者ら3人がそれぞれ2つの住宅にいるところを現地当局に不法滞在の疑いで拘束されました。 タイ当局が2つの住宅を捜索したところ日本人の名前と電話番号が書かれた名簿や特殊詐欺のマニュアルなどが見つかり、情報提供をうけた神奈川県警が調べを進めていました。 5人はタイのパタヤを拠点に「かけ子」として犯行に及んでいたとみられています。 県警は5人の認否を明らかにしていません。 県警は畠中容疑者ら2人と木村容疑者ら3人のそれぞれの特殊詐欺グループが同一グループの可能性もあるとみて関連を調べるとともに、組織の全容解明を進める方針です。

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