鳥のマスクをかぶり部屋に入ってきた男。 カメラの角度を調整したあとにケージに近づきました。 中にいるのは1羽のハト。 ケージを開けると、そのハトをむちでたたいたのです。 男の正体はタクシー運転手の辻博容疑者（49）。 野生のハトの首をはさみで切断するなど動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。 事件が明らかになったきっかけは、ネット上に投稿されていた複数の虐待動画でした。 辻容疑者はハトをケージにたたきつけたり、小鳥の羽をむしるなど虐待する様子を自ら撮影し、投稿していたのです。 こうした複数の虐待動画について、動物愛護団体が警視庁に告発し、今回の逮捕に至りました。 自宅からは捕獲用とみられる網や虐待に使ったとみられる鞭、さらに生きている鳥9羽などが押収されています。 辻容疑者は野生のハトを飼育しようと考え、多摩川の河川敷で捕まえたということです。 調べに対し、辻容疑者は「手乗りハトを飼育してみたかった」などと供述。 さらに虐待については「餌や水を与えたが、なつく様子がないため虐待した」「なんで俺にはなつかないんだと愛情の裏返しで粛正した」としています。 また、ハトの首を切断したことについては「殺すつもりはなかった」などと供述しているということです。