昨年末の大みそか「第75回NHK紅白歌合戦」で、歌手・星野源氏の曲目が直前に変更になった。当初予定されていた曲目「地獄でなぜ悪い」が、性加害疑惑報道のあった映画監督・園子温氏の同名作品の主題歌であったことから、SNSで批判の声が上がったためだった。 園子温氏の性加害疑惑は、2022年4月に「週刊女性」が報道。園氏は「事実と異なる点が多々ある」として、発行元を名誉毀損で提訴した。2023年12月に和解が成立したが、この訴訟中に、同誌に被害告発をした元女優の千葉美裸さんが自殺していたことも、紅白の選曲について批判が広がった背景にあった。 「なんで自死者まで出た園子温の主題歌をチョイスするのか」「告白女性のひとりは自死に追い込まれた」といった投稿がX(旧Twitter)上でも拡散された。 千葉美裸さんは、どのようなことを訴えていたのだろうか。どのような経緯を経て、どのような思いを抱えて、自殺という悲しい最期を迎えてしまったのだろうか。 ※本記事は、性暴力被害や自殺などの内容を含みます。フラッシュバックのおそれ等、心身への負担が生じる可能性にご注意ください。なお、本記事は、千葉さんの自殺の原因を特定する目的で執筆したものではありません。