2023年、青森県八戸市の病院で、凶器に「歯ブラシ」を使った殺人事件を隠ぺいしたとして、警察は医療法人の理事長と当時の主治医の男を逮捕しました。病院が作成した死亡診断書では、死因が「肺炎」と記載されていました。 ◇ 青森県八戸市にある「みちのく記念病院」。事件のあった日、夜勤の看護師が目にしたのは、顔面血だらけの状態でベッドに横たわった患者です。すぐに駆けつけた看護師が「殴られた? 痛い?」と聞くと、男性患者は「うん」と答えました。 看護師は応急処置を始めました。その病室の別のベッドに1人座る男がいましたが、同じ病室の患者でした。看護師が「なんでこうなったの」と問いかけると、その男は「歯ブラシでめたくそに刺した」と答えたといいます。 血を流していた男性は、その後、亡くなりました。