警視庁の岡部誠幸新捜査一課長が意気込み「デジタルとアナログの二刀流で検挙を目指す」“仮装身分捜査”も「実用レベルまで高めていく」

東京都内の殺人や強盗事件などの捜査指揮を執る警視庁の捜査一課長が交代し、岡部誠幸氏が17日付で新たに就任する。 闇バイトを巡る広域強盗事件について「デジタルとアナログの二刀流で検挙を目指す」と意気込む。 岡部氏は東京・台東区出身。「人や社会の役に立ちたい」という思いから警察官を目指した。 その後、1994年に入庁し、立てこもりや誘拐事件などを扱う捜査一課の「特殊犯罪対策官」や、亀有署長、鑑識課長などを歴任した。 これまでに印象に残っているのは、捜査一課の管理官時代に経験した山間部での強盗事件だ。 当時も現在と同様に防犯カメラによる捜査が主流だったが、この事件の現場付近には防犯カメラがなかった。 そのため、聞き込み捜査や警察犬を導入した鑑識活動、指紋・足跡の鑑定など従来の捜査手法を粘り強く行い、容疑者を逮捕した。「伝統的な捜査手法を絶やしてはならない」と実感したという。 そのうえで、喫緊の課題として、2024年相次いだ闇バイトを巡る広域強盗事件を挙げ「人やものから行うアナログ捜査と、画像解析などのデジタル捜査を融合し、検挙につなげる」と語った。 また捜査員が架空の身分証で「闇バイト」に応募する「仮装身分捜査」についても「実用レベルまで高めていく」と意気込んだ。 3度目となる捜査一課での任務となるが、よき刑事であるための条件について「被害者や家族の無念に思いを致しなんとしてでも事件を解決するという情熱を持ち続けること」と力を込めた。 趣味は毎朝のジョギング。また、学生時代にはバンドを組んで、ドラムを担当していたこともあり、ロック好きだ。X JAPANなどを聴きながら走るといい「音楽が激しければ激しいほど速く走れる」と笑みを浮かべた。

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