韓国大統領の刑事裁判開始、尹氏本人も出廷 「捜査記録を確認できていない」と認否は留保

【ソウル=桜井紀雄】韓国で「非常戒厳」宣布を巡り、内乱首謀罪で逮捕・起訴された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の最初の公判準備手続きが20日、ソウル中央地裁で開かれ、尹氏本人が出廷した。尹氏側は、捜査記録などを確認できていないとして、起訴内容の認否を留保した。尹氏側は戒厳令は統治行為で内乱罪に当たらないと主張している。 地裁は、併せて尹氏側が申し立てた勾留取り消しの審査も行う。 同日午後には、尹氏の罷免の可否を決める憲法裁判所による弾劾審判の第10回弁論も予定されており、弾劾審判と刑事裁判が同時進行する異例の展開となっている。 尹氏は1月26日に現職大統領として初めて不訴追特権の例外に当たる内乱罪で起訴された。内乱首謀罪で有罪となれば、死刑や無期懲役、無期禁錮が科される。

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