冷凍牛肉約30トンを日本からカンボジア向けと偽り香港に不正に輸出した疑いで、中国籍の男など3人が逮捕されました。 関税法違反と家畜伝染病予防法違反の疑いで逮捕されたのは、福岡市東区の会社役員で中国籍のワン・エンニエン容疑者(71)など3人です。 福岡県警と門司税関によりますと、ワン容疑者らは2023年に2回にわたり、A5ランクの黒毛和牛の冷凍肉あわせて約30トン、輸出申告価格2億4000万円余りを、日本からカンボジア向けと偽って経由地の香港へ不正に輸出した疑いです。 香港への牛肉の輸出は規定が厳しいため、食肉処理場で処理した証明書が不要なカンボジア向けと偽ることで、コストを省いたとみられています。 3人はおおむね容疑を認めているということです。 ワン容疑者らが関与した冷凍牛肉の輸出はほかに48件把握されていて、警察と税関は、ほかにも不正輸出があったとみて詳しく調べる方針です。