大阪の切断遺体「被害者の部屋で遺体を解体」 28歳容疑者が供述

大阪府内で国土交通省職員の切断遺体が見つかった事件で、強盗殺人容疑で再逮捕された無職の大木滉斗(ひろと)容疑者(28)=大阪市中央区=が「職員の部屋で遺体を解体した」と供述していたことが大阪府警への取材で判明した。切断された遺体をキャリーバッグなどで運んだとも話したといい、府警が確認を進めている。 大木容疑者は2024年12月27日、同じマンションの住人で国交省職員の神岡孝充さん(52)を殺害し、現金やキャッシュカードなどを奪ったとして強盗殺人の疑いで再逮捕された。再逮捕前に容疑を認めていたが、その後は黙秘している。府警は25日午前、容疑者を送検した。 府警によると、容疑者はこれまでの調べに「神岡さんの部屋で遺体を解体し、ビニール袋に入れたうえでキャリーバッグに詰めた」などと説明。このバッグは遺棄の数日前、自宅近くのスーパー付近で拾ったと話していたという。 神岡さんの遺体は胴体や両腕、両脚が東大阪市の山中で見つかり、近くに似たキャリーバッグが放置されていた。付近の防犯カメラには容疑者と酷似した人物がバッグを引いて歩く姿が映っていた。容疑者は「神岡さんの頭部は保冷バッグに入れた」とも明かしたといい、頭部は大阪市中央区にある廃虚マンションの1階敷地内で発見された。 遺体の切断には果物ナイフが使われたとみられ、容疑者の説明から大阪市中央区の道頓堀川で刃渡り約13センチのナイフが見つかった。府警は遺体の損壊に使われたものか調べている。【林みづき、斉藤朋恵】

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