鹿児島県警で不祥事が相次いでいる問題です。県警の岩瀬本部長は27日の会見で、今月、県警幹部が不同意性交の疑いで書類送検されたことについて、改めて謝罪しました。 (岩瀬本部長)「県警をあげて再発防止に取り組む最中に、幹部職員である捜査二課長が刑事事件の捜査の対象となり、人事異動の措置をとったことは、県民の県警に対する信頼を損なうもので大変申し訳ない」 27日の定例会見で県警の岩瀬聡本部長は、今月14日、県警刑事部の捜査第二課長だった安部裕行警視が不同意性交の疑いで書類送検されたことについて、改めて謝罪しました。 県警では、今年度、警察情報を漏らすなどの疑いで前の生活安全部長や現職の警察官らが逮捕・起訴されるなど不祥事が相次き、再発防止対策を掲げていました。 新たな幹部の不祥事に対策の実効性に疑問の声が寄せられる中、県警は27日、再発防止策を踏まえた春の人事異動を発表しました。 主なところでは、刑事部長に鶴田忍鹿児島西警察署長、生活安全部長に上村国彦九州管区警察局通信庶務課長が就任します。 また、鹿児島西警察署長に牛垣誠警務部参事官兼首席監察官、警務部参事官兼首席監察官に中島和幸鹿児島南警察署長が就任します。 人事異動のねらいを問われた岩瀬本部長は… (岩瀬本部長)「まさに硬直化していた人事が非違事案や不適切事案の温床になったという分析もある。それをできる排除するため、再発防止対策を踏まえた」 今回の異動対象は警察官・一般職員あわせて1127人で、発令は3月27日です。